DOS版、WIN版に共通する仕様を紹介します。
commonで設定されている仕様
・起き上がり後の無敵時間とコマンド入力とリバーサル
大抵のゲームは、ダウンからの起き上がり時に無敵時間があります。
MUGENにもあり、CTRL可能になった瞬間から3フレーム完全無敵で、
その後9フレーム投げ無敵が続きます。これらのことから
ダウンからリバーサル必殺技を使えるということが分かります。しかしコマンドの受付は、
MUGENでは「自分の向いている方向に入力する」という仕様であり、
ダウンしていた時に相手の方向にコマンド入力して必殺技を出そうとしても、
失敗してしまいます。しかも相手が自分の後ろにいた場合、
起き上がってCTRL可能になった1フレーム後に振り向いてしまい、
コマンド入力が逆になってしまいます。つまり、リバーサルを成功させるには、
「起き上がった1フレーム目に自分の向いている方向にコマンド入力が成立するように」
入力しなければいけません。入力に成功した場合は、相手の方向を向くと同時に
必殺技を出してくれます。
内部処理による仕様
・ダウン時間
MUGENでは、ダウン中にレバガチャをすることで
ダウン時間をほとんどなくすことが出来ます。通常はダウン中は無防備ですが、
レバガチャをすることで、この無防備な時間をほぼ0にでき、
ダウン後の追い討ちをほぼ回避できます。
・ガードに関するバグ?
時々、攻撃する時のボイスやエフェクトが出ているのに
ガードをする、ということはないでしょうか。どうやらMUGENは、
攻撃その他の行動の1フレーム目のみガードでキャンセルできてしまうようです。
(相手の攻撃が当たる瞬間に←+ボタン)
・画面端の押し戻しについて
たいていのゲームでは、相手が画面端にいる状態で攻撃を当てた場合、
通常より大きく(または通常と同じ)押し戻されますが、
MUGENでは押し戻しは通常より小さいようです。
あと、画面端で攻撃したときに押し戻されるのは、
相手が画面端にいて、なおかつ攻撃がヒットした直後のみのようです。
簡単にあらわすと、
・相手画面端→攻撃→押し戻される
・相手画面端近く→攻撃→相手がのけぞって画面端に行っても押し戻されない
といった感じです。
それと、空中攻撃(attr = A, XX)の場合は押し戻されないようです。
WIN版で押し戻しに付いての実験をしてみたので、詳細とスクリーンショットを
載せておきます。
実験詳細
使用キャラ:KFM
ステージ:トレーニングステージ
立ち弱キックのHitdefを、
ground.slidetime = 60
ground.hittime = 60
ground.velocity = -10
に設定し、攻撃して相手が食らい終わったとき、ひらいた距離を測定
一番上は画面端以外の場所で測定したもの(61ドット)
二番目は画面端で測定したもの(42ドット)
一番下はHitdefに
ground.cornerpush.veloff = -10
を追加して画面端で測定したもの(32ドット)