2001.3.24 |
成果主義の継続が会社の屋台骨を侵食しています。 |
50で幹部社員への広報室長からのレポ−トに対する
激烈な感想が述べられていました。そこで、幹部社員
へのレポ−トの内容を確認しながら、問題点を解明し
たいとおもいます。 |
1.レポート概要 |
新聞記事は事実と異なる部分があると解説しています。紙面では「成果主義の方針を転換するような」報道になっていたが、こんな事はありませんと。根幹は大幅に変える事はありません。高い目標への挑戦、プロセス
評価重視、チャレンジできる仕組みが検討課題である。
(朝日新聞)では、良く読んでみるとやっぱり同じように成果主義は継続するし、問題といわれている項目(高い目標。プロセス重視、等)も解説しています。社長談話でも「日本型成果主義を定着させたい。」 と解説しています。事実、会社のレポ-トを聞いた人が「記事と同じじゃない」 という感想を述べていました。
ここで、なぜ会社がわざわざ「レポ-ト」を出したかと言うと「成果主義の根幹は変更せず、見なおしは運用の中でチョットおこないます。」という事で、「成果主義の方針転換ではありません」と確認しているのです。 |
2.この頃の特長 |
成果主義の感想は飲み屋でコソコソと小声で行うのが
いままででしたが、この頃は「会社がおかしい根本原因は成果主義、目標管理だと。。」会社で公然と大きな声で話されるようになっています。これは営業SE技術部
を問わず、話されているようになってきています。会社に見きりをつけて止める人が出るようになりました。会社の話だと「止める人が出ても、こんな事気にしてないよ」といわんばかりです。 |
3.こじんまりと仕事をするスタイルの確立 |
成果主義、目標管理は確かに賃金制度の事ですが、数年間も行われた結果、高い目標は行わず、そこそこに成果を出し、できるだけ失敗しないようにして、こじんまりと仕事する。仕事のスタイルができ上がっていました。これは、高い目標には挑戦をせず、できるだけ協力は行わず自分だけの成果にするように習慣づけられてきたと言っても過言ではありませんでした。そうです。その結果、ヒット商品も出ないし、技術力は下がるし、言わば、技術メ-カ-の命である技術開発力を高める事を会社自身が中止させたと言えます。短期の成果の為、技術開発力の向上という屋台骨を侵食しているのですから不思議です。単なる手直しで「成果主義は一部運用での見なおしを行い、断固継続する。」と。。これでは、基本的なところは全く変更はないでしょう。一度川を渡ってしまったからには「再度、新規技術力の高揚を」といってもそう易々とは戻れないでしょう。成果主義が会社の屋台骨を侵食しつづける日々は止まらないようです。 |