remove
powerd by nog twitter

楽しい職場みんなのF2

 

2002.7.25

V字回復遠のいた
------------------------------------------------------------
V字回復遠のいた 《富士通》追加リストラ1000人の 衝撃! ------------------------------------------------------------

▼ それでも責任取らないトップに冷ややかな目 ▼

「リストラはいつまで続くのか」――。  7月に入り、富士通(秋草直之社長)が相次いで追加リ ストラを検討していること が明らかになって、社員の間で不満と不安が広がってい る。  追加リストラは、8日に公表された光伝送装置などの通 信部門(人数未定)、17 日には3工場統合に伴うプリント基板事業の人員削減(1 000人)だ。富士通はこ の3月期までに2万2000人減らしているだけに、社員 のショックは大きい。  富士通の広報担当者は、こう説明する。 「通信部門は北米経済が不安定でキャリアのIT投資が抑 えられ、プリント基板事業 は業績の回復が難しいためです」  社内では、「追加リストラは3月に“予告”されていた ので、やっぱりという気持 ち」「400億円規模のリストラといわれているので、こ れで終わらない」とアキラ メ顔。  たしかに、「市況に合わせたリストラは今後もあり得 る」(前出の広報担当者)と いうから、富士通社員はビクビクだ。  富士通がリストラに踏み切る裏には、長引く不況やドル 箱の米国市場の低迷など厳 しい経営環境がある。2002年3月期連結決算で380 0億円もの最終赤字を出し た。とはいえ、これだけの負担を社員に押しつけておきな がら、経営陣が責任を取ら ないのはどう考えたっておかしい。  ある財界関係者がこう言う。 「日産のC・ゴーン氏も同じように厳しい人員削減をした が、その一方で社員に“ア メ”も与えた。大胆な若手登用、女性管理職の起用、春闘 での一発回答などがそうだ。 リストラ後の経営再建には、残った社員のモチベーション がカギを握ることを知って いたからです。ところが、秋草社長にはそういう面が見え ない」  むしろ、昨年、社員をバカ呼ばわりして反感を買った り、ゴーン氏のように全国の 工場を回り現場に足を運んで社員の気持ちをつかむ努力を する姿勢が見えないなど正 反対。 「秋草氏は父親が旧電電公社総裁であったこともあるの か、ファミリー企業の富士通 入社後も順風満帆のサラリーマン人生を送ってきた。世間 からしばしば、“お坊ちゃ ん”という言われ方をされているが、とてもまじめです。 ただ、いまの修羅場を切り 抜けるリーダーシップを発揮できるかどうか」(前出の財 界関係者)  昨夏打ち出した「新たな成長戦略」はまだ成果が出てい ない。このままでは、V字 回復どころか、いつまでたっても出口が見えない。

(みんなのF2;出典を記載してくださいね)