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楽しい職場みんなのF2

2004.3.25

「茶坊主天国」が到来
 労働組合本社支部の3月18日発表によると営業部門の評価制度(成果主義)が2004年度から下記のように変わるということです。
1.対象は直接営業の5〜7級職
2.活動評価(昇給/等級昇給/賞与に反映)と業績評価(賞与に反映)を行う。
3.活動評価は、「組織戦略目標」(新規他社攻略、ノウハウの横展開、部下指導など)と「行動様式」(お客様視点・チャレンジ・達成への強い意志・チーム貢献・変革への姿勢)の活動について評価を行う。SA・A+・A・B・Cの5段階評価。
4.業績評価は受注/売上/損益の数字の達成率と伸長率に難易度等を加味して7段階等で行う。
5.賞与は等級により、活動評価60〜80%、業績評価40〜20%の配分。
 営業といえば「売ってなんぼ」の仕事だと思っていましたが、業績数字のウエイトの方が下なんて驚きましたね。「成果主義」の後退じゃないかな。この方式だと「数字が良ければ、ボーナスに反映、昇給・昇格はどんな活動をしたかで決まる」というロジックになり、一見、筋が通っているようです。しかし、ある程度客観的な”数字”の重みが下がり、人によりどうにでも解釈できる”活動”や”行動様式”の重みが上がることには注意がいりそうです。どんな活動・行動様式がSA級で、どんな活動・行動様式がC級なのか詳細・具体的に定義され、それに沿って評価が行われるようにしないと、単に上司の価値観や好き嫌いで判断される可能性が強いからです。それとも、現在横行している上司の独断的恣意的評価方法を追認しようという意図があるのでしょうか?どんな展開になるか予断を許しませんが、上司の喜ぶ活動をし上司に取り入る行動様式を優先させる「茶坊主天国」が到来するかもしれません。