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楽しい職場みんなのF2

2003.2.19

迷走する労組の支離滅裂
今日、職場委員から変なメールが送られてきましたよ。

>  現在、富士通労働組合では、我々組合員がつくった製品
>  を購入して、実際に使ってみようというキャンペーン
>  活動「Let’s Try富士通」を行っています。
>  その中で、ここをこうすればもっと良くなるのではと
>  いうアイディア・意見や、こんな製品があったら使って
>  みたいアイディア・意見を募集しています。
>  応募作品の中から選出した20名の方には図書カード
>  5,000円を進呈するとともに、応募者全員に参加賞も
>  用意しております。
> >  メールにて労働組合支部まで
> >  また、みなさまから応募いただいたアイディアは応募
>  者の了解をとったうえで会社にも提案していきたいと
>  思います。

 なんなんだ、こりゃ……?って思いましたね。労組の御用組合化,形骸化が叫ばれて久しいけれど、労組も迷走ここに極まれり……と思ったのが正直な印象。富士通製品を使おう,買おうというキャンペーンをただやるだけだったらまだいいけれど、よりによって何で労組が製品改善提案を募集して、会社に提案すんの……?おいおい、それは事業部とか我々の仕事でしょ、って正直何を考えているのか、領域侵犯も甚だしいぞ、と見識を疑いましたね。じゃあ、組合がそこまででしゃばるんだったら、私達社員のミッション,仕事は何なのか?何もやることはないじゃないの?って思ったのです。で、私も職場委員が悪い訳じゃないので、職場委員には「組合のそのアホな担当者に送ってやってよ」とジカダンパン状をメールして、送ってあげてと言いました。

 ジカダンパン状主旨としては……

・富士通製品改善のための“提案活動”を労組がやるのは筋違い。

・意見交換をする場が社内に色々あって、社長掲示板もそのひとつだが、上手く機能していないのは確かに事実。意見の提案先,窓口が集約されてうまく機能させていないのが富士通の一番の問題。

・意見の窓口は集約すべきだが、それが労組でないことだけは確か。それよりも、労組は、本来の“雇用者を守る”という部分をもう一度見直して、時代の変化に合わせたミッションを果たすべきじゃないのか?製品改良の提案をすることではなく、労働者の人権保護だ。

・成果主義の導入によって、従来の労基法の隙間をくぐって、経営者や非組合員が雇用者をないがしろにしたり、権利を剥奪するようなことが、色々なところで行われている。労働者が経営者や非組合員から一方的な差別をされたり、不利益な行いをされないように、労組は従来の見方やプロセスを見直して、公正な評価が成り立つような仕組みを成立させたり、組合員に問題が発生したら駆け込みやすくして、経営者や非組合員側と徹底的に抗戦できるような役割を担う(労働問題に強い弁護士を常駐させるなど)べきではないのか?

・成果主義を免罪符に、一方的な解雇や、恣意的な評価で不利益を被る社員を出すようなことがあってはならないはずだ。

……といったことです。