3万アクセス記念 2001.9.3 |
ありがとう労働組合−リストラ対策の方針2 |
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みなさん、こんにちは。しんぷる・ゆにおんです。
機関紙「F2労組 2001.8.24」の中央労働協議会報告の第2回目は、会社の経営方針への対応です。会社方針には全面賛成なのですが、それだけでいいのか、解説します。 |
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1.労働組合は経営方針を絶賛。 |
社長の発言を聞いた中央執行委員長は「力強い経営方針を聞いた。」「経営戦略は頼もしく、的確であると判断しており共有したい。」と述べました。F2の経営者の判断には何も間違いがなかったのでしょうか。そして今回のリストラ施策はうまくいくのでしょうか。2200億円の赤字予想や棚卸資産の増大(売残り在庫の山)など、課題山積なのに、何の問題提起も質問も責任追及もしないなんて変ですね。8/20の会社の記者会見では、新聞記者でさえ経営陣の責任問題に触れました。労働組合には何人もの専従職員がいるのですから、独自の経営分析を行って問題点を洗い出して、会社に質問していくべきだと思います。そんな発想はどこえやら、委員長は決意表明のように、「高い目標と志を持って、グローバルNo1製品、No1企業になる。」と発言しました。まるで、F2には2人の社長さんがいるようです。 |
2.出向・配転なら何でもありです。 |
リストラ(事業構造改革)については、労働組合として協力を呼びかけ進めてきた、今年度はすでに850名の再配置を実施した、と淡々と事実のみ述べています。さらに、オペレータに関してはかつて転勤はなしと言う前提で採用され、労働組合は、「仕事を動かし、人は動かさない」原則で対応してきた、しかし事業環境の激変で、このままというわけにはいかなくなったと述べています。そして、労働組合は職種転換や住居転換に応じるよう説得してきた、とこれまた淡々と事実を言うだけでそれがいいのか、困ったことなのかという考えの表明はありません。しかし、機械設備と違って家族や家のある社員は簡単に動かすことはできないし、新しい仕事に次々に適応していくことは容易ではありません。職種、住居転換が簡単にいかない社員のために、労働組合が会社を説得する場面も必要です。さらに、配転後社員がどうなったか追跡調査をし、事例として社員に広く知らせる活動も重要です。ハッピーに生活しているのか、結局退職に追い込まれたのか、配転説得ばかりではなく、アフターフォローも丁寧に行うようにすべきです。(つづく) |