remove
powerd by nog twitter

楽しい職場みんなのF2

2001.4.20

社長賞新設-これって成果主義の機能不全を認めたのも同然じゃない

 4月19日付の人事勤労部長名で「社長賞」の新設が公表されました。それによると、今の中央表彰制度は年に1回で、主に大規模ビジネスのを対象としているため、表彰者が限定されているのに対して、新設の社長賞は随時価値ある成果を幅広く表彰するとしています。これにより、社員の達成意欲の向上、仕事への動機付け、活力ある組織風土を作るとしています。表彰の例として、納期、品質、顧客サポートへの責任ある取り組みなどと並んで、災害時の迅速な対応や学会での高い評価という項目も挙げられています。賞金は50から100万円で原則として個人が対象ですからちょっと魅力的です。ところがF2には「成果主義、目標管理制度」があり、成果を挙げた社員は充分な果実を得ているはずではありませんか。にもかかわらず、成果主義の見直しと軌を一にしてこのような制度ができるとは。うーん、会社は成果主義があまりにもうまくいっていない、活力低下の原因であることを認めたも同然じゃないですか。受賞案件は社長が決めるか、各担当役員、BUグループ長、本部長の推薦で社長が決裁するとしています。経営のトップレベルから見た高い成果が対象というわけで、上司の受けが良いかどうかとか談合で決めてしまうとかの目標管理の成果評価とは質が異なるようです。目標管理制度では決して評価されない取り組みも社長がすくい上げてくれるのだったらいいですね。