賃金体系の維持(ベースアップなし)というのはやむをえないことかもしれません。何とか賃下げにならなよう交渉していきましょう。強調したいのは、3月21日よりの実施の確約を取り付けることです。昨年は"実施時期別途"で妥結し、その直後「緊急対策」で半年延期、賃金体系以外の手当削減というだまし討ちのようなことがありました。「3月21日よりの実施」と併せて「同時に緊急対策廃止」と明記することを提案します。緊急対策についてはF2労組の問題にとどまらず、後続の中小労組などの交渉に否定的な影響を与えたと「連合」が発表していますので社会的責任も重大です。内容はこちら。
その他の要求項目として挙げらた「職場マネジメントの充実」は抽象的です。昨年は「FA制導入」や「育児休暇制度の改善」などよりわかりやすい表現でした。今回の「労働時間管理の適正化」についてもすでに問題となっている「SE、研究、開発職SPIRIT勤務者の完全時間管理」「6時からの1時間未満の残業時間カウント」というようにブレイクダウンを提案します。目標とする要求が抽象的なままでは、達成度を計ることができず、妥結やストライキ権行使の判断に困ることになります。目標管理評価と同じことです。