2001.2.24 |
成果主義が会社の活性化を完全に阻害!!!!! |
さてこの成果主義が開始されてから、実に6年間が経過して
きました。職場ではそろそろ、定着してきた。企業文化と
までいかなくても、実に日々の企業活動を規定するまでに
なっています。 2001年春闘いやいや、「春季生活闘争」で、「成果主義の
考えを堅持し、しくみ・運用を実態に即した手直しを」と
述べています。その中で「目標に対する達成度」だけでなく
「業務追行のプロセス」も大事にするべきであるとのべています。
ええ!!いままでは「経過はどうでもいいです。大切なのは
成果(目標に対する達成度)だけです。」と説明されていた
だけではないでしょうか?何があったのでしょうか?
そこで、現在までの成果主義の運用の中で会社がどのように
なって行ったのかを検証してみようとおもいます。 |
1.「Customer
Focusより上司Focusが一般的です。」 |
全て、目標達成です。Customerの一言の苦言より上司の目標を
いかにサポ-トするために自分の目標を達成するか?それだけです。
何せ上司の胸三寸で出世も給料も決まるのですから。。いつも
口に出るのは、「その仕事目標に関係ないからなあ!!」だから
共通の仕事はしなくなり、技術の教え会い、共同でチ-ズを獲得
することはなくなっています。 |
2.「とにかくやってみよう。」はなくなってきた。 |
とにかくやってみて、目標が出来ない時は散々です。馬鹿をみる
のはやった本人です。予算を沢山使えば使うほどBUに迷惑は
かかるし、評価はなくなります。何せ成果主義ですから。成果の
出ないものはプロセスがどうあろうとも評価は低いのですから。。
いまや、先人が「とにかくやってみよう。」と果敢に新技術に
挑戦してきた気概は死語になったのでしょうか?そうしたのは
会社自身ですから。。。仕方ありませんが。。。 |
3.「職場がギスギス、自由な雰囲気はなくなる。」 |
成果主義で目標を出来るだけ他人に見せずに自分達だけで達成
する。技術を公開しない。協力せず身内で達成する。これがこの
成果主義が一般的になってからの職場の雰囲気です。「全社一丸
となってXXXを追いぬこう。」なんてのは、、、昔の話です。
「やれば。。」シラ−としたこんな声が聞こえそうな職場です。
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4.「全ての基準は上司との約束(目標項目)で
」 |
「Customer Focus???。−−上司FOCUSですよ」
そうです。全ての基準は目標項目なのです。それ以外のことは
Customerの声のその前にはむなしくなります。本来Customerの
声が第一であり(Customer the first)、苦情要望から新しい
製品開発へとつながっていくと思うのですが。。。
本音で話してみたらみんなこう言っていますから。。。 |
5.このままでは、会社の活性化がなくなり。。。。 |
本当にそう思います。「利益を生む素晴らしい製品の開発を」
「チャレンジャブルな目標で素晴らしい成果を」何と空虚に聞こえる
のでしょうか!!!そうです。達成できない時は全て駄目になる。
社員は会社に「飛ばない技術者を強制する成果主義という檻」
の中に閉じ込められたのですから。閉じ込めた人達が、現在
「何で飛ばないの?どんな飴が必要なの?」と検討を開始し
だしたのですから。。。。
一番良いほうほうは「檻をとっぱらうことでしょう。」
本当に会社がおかしくなりますよ。いやもうなっていますよ。
会社の活性化を心より望む従業員より。。。 |