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楽しい職場みんなのF2

1万アクセス記念                                              2001.5.16

「新しい成果主義」って・・・・・その2

 社会的には注目を浴びながら社内では「こそこそ」と進められてきた「新しい成果主義」の全容がそれぞれの職場で明らかになってきました。明らかになるにつれ、その内容に対する疑問の声も高まっています。  ここでは、この疑問点を順次、論じていきたいと思います。

2.目標設定は全て「チャレンジャブルなものに限る」っていったい!

  目標設定を全て従来のSA目標である「チャレンジャブルな目標」だけにするということです。今までは「挑戦に欠けていたから」これからは「挑戦的な目標しか認めない」とは何と単純な発想でしょう。そして何と人の心を理解しない発想なのでしょう。仕事にはまずは地道で顧客との信頼を維持するのに絶対に必要なものがあります。これは実は会社の屋台骨といえる部分です。例えば今まで年間10件あったトラブルを8件にするというように地味ではあるが顧客との信頼関係では重要な部分なのです。しかしこのような部分は目標として認めないという。そしてチャレンジャブルな目標のみを認めるという。チャレンジャブルな目標の成果は、本当にノルマの上に出てくるのでしょうか。秋草社長推薦の「プロジェクトX」を見てみなさい。どこにもノルマだから立ち上がった人など出てこない。チャレンジャブルな目標に立ち向かう力は、自分が今やらねばという「使命感」を自覚したときに迸るのであって、その背後には会社の状況とか部下や仲間への想いなどが絡み合って挑戦する勇気が生まれてくる。「プロジェクトX」では、そういう事例ばかりが登場するではありませんか。今進められている「新しい成果主義」とは全然違います。こう考えると「新しい成果主義」は何か履き違えているのではと思います。本来は 地道に進めるべき事を目標に掲げるべきなのに、それをチャレンジャブルなものにした。これは大きな間違いではないでしょうか。(つづく)