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楽しい職場みんなのF2

1万アクセス記念                                              2001.5.22

何にも産まなかった9年間に無反省の関沢会長−日経ビジネス5-21号

1.久々に関沢さん登場!

「日経ビジネス」最新号は「実力主義賃金の正念場」という特集を行っています。ここには成果主義導入の責任者である関沢会長(前社長)がインタビューに応じています。ここで関沢会長は「9年前の1992年に私が書いた論文は間違っていなかった。「仕事は時間で測る時代は終わった。従って社員の評価、報酬基準も変えざるを得ない」と訴えたことに間違いはない」と主張しています。よって「9年も試行錯誤を繰り返したのだから、深さはかなりある」「絶対に成果主義の旗は降ろさない」と主張しています。そして、その遂行において「悩みに悩みぬく」岡田取締役の様子を紹介し「新しい成果主義」の説明をする記事になっています。

2. 言う事はこれだけ?

  これに対する感想は、「何だ。これだけの騒ぎになっているのに、言う事はこれだけですか?」と言うところです。せっかくの日経ビジネスの巻頭記事がもったいない!知りたいことは沢山ありました。モラル低下や挑戦がなくなって来ているという現実をどう見ているのか?成果主義の生みの親としての責任をどう感じているのか?この記事を見る限りその辺の反省は見られず「絶対に成果主義の旗は降ろさない」と述べただけで後は、岡田取締役に任せたよと言うようです。

3.この姿勢こそがF2の問題を象徴している。

 こういう、上は言うだけで逃げる。全部責任は下(時には現場)に押し付ける姿勢こそ、今のF2の害悪そのものと言えるのではないでしょうか。成果主義そのものに「下に目標を作らせる」という姿勢が根本的にあるように。関沢さん、成果主義導入の責任者として「絶対に成果主義の旗は降ろさない」と言うだけでは卑怯ですよ!それでは太平洋戦争で「絶対に大東亜共栄圏の旗は降ろさない」と言って多くの人を死に導いた戦犯と同じですよ!そう言えば「新しい成果主義」も責任を全て現場に押し付けようとしている。これは成果主義推進者の責任逃れの姿勢のあらわれなのかも。