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楽しい職場みんなのF2

 

2002.9.9

リストラと成果主義(2)現場マネージャへの影響
 F2全体で、凄まじいリストラが進んでいます。その中でさまざまな苦しみ、矛盾が吹き出し溢れそうな状態です。ここに至ってF2は秘密主義とり不審者に関する密告をするよう幹部社員に指示し「臭い物に蓋」政策を進めています。どうしてこんな会社になったのか。いつ、どこで道を誤ったのか、ここでは、そのルーツを解明し打開策を考えていきたいと思います。

2.成果主義は経営にどのような影響を与えたのか

 成果主義は従業員以上に経営層に大きな影響を与えました。最高経営層に、対して与えた影響は、ここに記載されています。
http://isweb37.infoseek.co.jp/business/mnfuji2/saif24_1.htm
 では、みなさんのもっと身近な事業部長(統括部長)、部長、課長という人々はどうでしょうか?これらの人々は現場で直接作業をする正にF2の生命線を守る指揮官です。確かに現場で体を張って頑張っている姿に感服しますが、一方で「ちょっと判断が違うぞ!」と思うことがありませんか。例えば顧客が望んでいることと別の提案を進めようとすること。大事なプロジェクトのはずなのに何か上の指示ばかり待って結局タイミングを失うこと。これこそ成果主義の影響なのです。成果主義の前もこのようなことはありました。しかし、こんなにひどくなかった。製品もサービスもハッキリしていた事もあり、F2の人たちは「顧客が望んでいるものは何としてでも実現する」と徹夜してでも提案しました。現場のマネージャは例え上司が何と言おうと、部下が何と言おうと大事だと思うことに没頭しました。まるで池田敏雄のように。成果主義では上司が評価しないと自分の成果にならず出世できません。部下に成績をつけないといけないので今の仕事を部下の成果と結びつけて説明しないといけません。こんな手続きをとっている間に商談を落としているのです。その上司は、そのまた上の上司が評価しないと出世できません。「どういう事をしたら上が評価するか?」これが最大の関心事に制度上なってしまいました。かくして出世した人はみんな上ばかり気にするようになったのです。そして一番大事な「顧客の望むことを実現する」アプローチへのエネルギーを失ってしまいました。(つづく)