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楽しい職場みんなのF2

2002.3.27

詩集「みんなのF2」その6−3月22日の朝に

このシリーズは楽しいF2生活を情緒豊かに詩い上げていきます。なお、創作的文藝作品ですので実際の会社でのできごととは一切関係ありません。

新しい朝が来た、SPIRITを外れた朝だ。
8年ぶりにOTRにカードを通した。
"ピッ"と気持ちの良い電子音がまだ人気の少ないフロアに響いた。
なんだろう、激しい胸の高鳴りは。
なんだろう、あふれ出る涙は。

公正取引委員会に不当廉売を、
労働基準監督署にサービス残業を、
取引先に発注額10%カットを、
地域住民に地獄の通勤時間帯を、
わが社は役所にも世間にも糾弾され続けてきた。

しかし、今、法と正義の実現に向けて本当に小さな一歩だが歩みはじめた。
絶望のあまり転職した友人たちよ、
過労に負けて命を絶った先輩たちよ、
やっと小さな光が見えてきた。
街では、いつもの年より早く、この日に合わせたかのように桜が満開となった。
俺たち社員を祝福するかのように。

そして、俺たちはF2で働き続ける。
人事勤労とかいう悪党どものたくらみを打ち破るために。