| |
2003.5.20 |
失われてしまったものは、もう取り返しがつかない |
私はピーク時は3000h超/年の残業はしていたと思います(まともに打刻できないので計算もしていませんが)。土日含め退社は3:30位、徹夜は一週間に一度、年間休日は片手で足る位です。困難な作業をこなしていけばいくほど仕事が増えます。開発にて障害等を発生させると、顧客に迷惑がかかるし対応する時間も無いので、常に問題なく仕上げます。何も問題を起さないのは楽をしているのでは無く、顧客に迷惑をかけない様に人一倍努力しているからです。周りを見れば仕事が出来きて責任感があるリーダクラスが、力尽きて次々と辞めていっています。反面、仕事が出来ない人ほど何を言ってもしょうがないし任せられないという事で保護されます。また、困難な事を避けたり押し付けるタイプの方が得をする会社です。目標管理なんて関係ない、誰かがやらねばならぬなら自分が・・・なんてタイプの社員はずっと利用されるだけでバカをみるだけです。グチですみません。でも我慢にも限度があると思っている方も多いと思います。
ところで、先日のサンデープロジェクトにカルロス・ゴーン氏が出演していましたが、「目標を達成できなければ辞める。従業員にリストラや様々な忍耐を強いるだから当然のことだ。」と仰っていました。またゴーン氏は時間をつくっては営業所をまわられ現場の声に耳を傾けられます。明確なビジョンを掲げられ、目標を明確にし、やる気を引き出して社員一丸となる環境をつくられています。業績が上がれば報酬で応えています。ゴーン氏はリストラを行いながらでも、仕事は人がやるものという事をちゃんと知っていらっしゃる。人には心があるということを・・・。やる気が人を動かすということを・・・。ダメな会社は、見かけお業績回復の為の経費削減しか頭にない、苦労していないので紙の上でしか物を考えられない、締めつければ良いとしか思っていない。数字として出てくる経費削減値を自分の功績だと思っているかもしれないが、社員がどれだけやる気を無くしたか、優秀なリーダとなるべき社員がどれだけ会社を見限って辞めたか、人を育てる事を放棄してしまったか、チャレンジする風土を無くしてしまったか、協力して事を成すという人的関係を無くしてしまったか等に対して、将来に渡っての損失を数値換算してみて欲しいものです。しかし、失われてしまったものは、もう取り返しがつかないのかもしれません。優秀な人材も技術も夢も人の信頼関係も無くなって、その先に何がありますか?このままで富士通に明るい未来はあると思いますか? |
|