415番、419番について。
確かに、「シリコンバレーや中国で、ものすごい勢いで働いている」と言うのは本当でした。少なくともITバブルの時は。
シリコンバレーのベンチャー企業では、給料は意外に安かったそうですが、その代わりに契約にストックオプションが付いてました。設定された2年後などの行使時期に、会社が成功して株価が上昇していれば、Fなどで一生働いてもらう給料よりも大金が手に入る可能性があったし、そこまで行かなくても不動産価格位はかなり可能性があった。逆に、会社が傾けば紙くずだ。だから、風呂に行く間も惜しんで働いていたそうです。実際にそれで何万人!もの人が何年かでFの生涯賃金か、その何分の1位をバブル期に得る事ができたのはご存知の通り。
そりゃ誰だってそれなら働くよ。年収の何分の1にも満たない様な金額しかぶら下げないで、シリコンバレーの人たちと同じに働けといわれてもねぇ。
米国は個人主義とか思われていますが、ストックオプションの効果って実は全体主義なんですね。とにかく皆の目標は会社全体の株価を上げる事なので、もし、困っている人がいたら皆率先して助けて上げるし(もちろん、余りに駄目な人は追い出されます)、いつも自分の仕事だけじゃなく、他の人の事も気を付けていて、分からなくて困っていれば頼まなくても教えてくれるし。とにかく会社全体の仕事がうまく行くように皆のベクトルが合っていたんですね。だから、多くの会社が成功した。
Fの場合は、同じ職場で優劣を付けるわけだからね。分からなくて困っている人はいるけど、助けてる時間もないし、助けてこっちが落されたらやってられないしね。うまく行ってももらえる金額が少ない上に、人が潰れると自分が得するシステムじゃ、生産性上がるわけないし(下がってるんじゃないのかな)、うまくいきそうもないって気が付かないのかね、上の人は。シリコンバレーの上の人ほど、給料もらってないからだって?
ちなみに、当時、ゴアがハイテク業界のビザの割り当て数を何倍にも引き上げたので、米国のベンチャーはビザサポートを餌に、超優秀な中国人、インド人を安い給料で雇う事ができたのが、ITバブルの原動力になったらしい。だから、中国の学生は成績優秀だとか、卒業後でも就職先の企業でそれなりの仕事をすれば、うまく行けば米国で職が見つかり、この場合中国での生涯賃金の何倍もの金額が数年で得られる可能性があるわけだから、そりゃ働くよ。
それなら、誰でも働く。
そんな状況が全然違う例を引合に出して、餌は与えないけど同じぐらいに働けっていうのはめちゃくちゃむちゃな要求だと思うけど。