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楽しい職場みんなのF2

 

2002.6.10

F2 2001年度決算を読む・・・・その5

 F2 2001年度の決算が発表になりました。2000年度は単独で前年度比、経常利益6.8倍の高成績だったのが一転して連結純利益で3852億円の赤字転落とは、ビジネスの世界って一寸先はわかりませんねエ。と、評論家ぶるのは、このサイトらしくありません。中身を読んで、そこに潜む仕掛けの解明に取り掛かりましょうか。

5.協力会社の血の元に成り立つソフトサービス部門の収益

 では唯一前年度に比べ増益になっているソフトサービス部門はどうでしょう。 売上で2兆1386億円(前年度比+623億円)営業利益で1578億円(前年度比+291億円営業利益率で7.4%(前年度6.2%)と、いづれも前年度に比べ好成績を残しています。しかも売上の増率は5.5%であるのに利益の増率は22.6%です。これは、どういうことでしょうか。実はこれは昨年10月に実施した外注費10%カットによるものなのです。私が試算したところによるとソフトサービス部門の、製造コストのうち70%が外注コストで、それが全て昨年度下期に10%外注費カットになっていないと仮定したならソフトサービス部門の営業利益は870億円(前年度比▲417億円)営業利益率は4.1%と大幅なダウンになっていた筈です。つまり、この利益の殆どが協力会社の発注費を削って生み出した協力会社の血の出るような苦しみから生み出されたものであるのです。秋草CEO兼COO殿!唯一利益の出ているセグメントで、こんな実態です。協力会社の皆様の方に足を向けて寝てはなりません。