２００１年度決算を読む４

2002.6.7

Ｆ２　２００１年度決算を読む・・・・その４

　Ｆ２　２００１年度の決算が発表になりました。２０００年度は単独で前年度比、経常利益６．８倍の高成績だったのが一転して連結純利益で３８５２億円の赤字転落とは、ビジネスの世界って一寸先はわかりませんねエ。と、評論家ぶるのは、このサイトらしくありません。中身を読んで、そこに潜む仕掛けの解明に取り掛かりましょうか。

４．遅すぎる構造改革

　事業セグメントごとに収益を見てみましょう。利益はソフトサービス部門だけで出ている。情報処理は利益なし。通信、電子デバイスは大赤字です。これはどういうことでしょうか？もう、これからはソフト・サービスの時代だと言うのは、もう１０年も前から分かっていた筈です。これが１０年たってこういう結果に至った。経営者は何をしてきたのでしょうか！成果主義だと社員をあおって社員の評価する前に、この１０年間何を経営はやってきたか？経営者が先ず、この結果を評価するべきでしょう。今回の決算報告には役員賞与金は０と書かれています。しかし業績悪化の戦犯である森寺副社長（通信担当）、白井専務（電子デバイス担当）の退職金は全く触れられていません。両役員は自らの責任を認めるべきです。戦犯二名の退職金の辞退と私財の提供を要求します。