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楽しい職場みんなのF2

2002.5.6

F2 2001年度決算を読む・・・・その1

 F2 2001年度の決算が発表になりました。2000年度は単独で前年度比、経常利益6.8倍の高成績だったのが一転して連結純利益で3852億円の赤字転落とは、ビジネスの世界って一寸先はわかりませんねエ。と、評論家ぶるのは、このサイトらしくありません。中身を読んで、そこに潜む仕掛けの解明に取り掛かりましょうか。

1.成果主義の弊害を最悪の赤字決算で清算

 話は前年度の2000年度決算に遡ります。2000年度決算についても本サイトで特集を組みましたが、その2000年度決算を読んで、先ず最初に感じた不思議な事項は、なぜ売上は増えてないのに利益だけ出たのかという事でした。
http://isweb37.infoseek.co.jp/business/mnfuji2/kesan1_1.htm
 そして、それは、販売費・一般管理費を削って、棚卸資産を増加させることによって得た結果であることが分かりました。また棚卸資産は成果主義が本格化した1996年度より増加の一途を辿っていることがハッキリしたのです。2000年度決算は、それを隠しとおす限界の年でした。さて2001年度は、どうなったでしょうか?この指摘が正しければ2001年度はリストラを理由に一気に棚卸資産を減少させ、販売費・一般管理費を元に戻した筈です。決算書を読むと、やっぱりそうでした。単独で販売費・一般管理費は11%786億円も増加し、棚卸資産は1500億円も減少しています。こうみると成果主義による弊害を過去最悪の赤字決算によって解消しようとしたのが2001年度決算の第一の特徴と言えるようです。