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楽しい職場みんなのF2

2001.3.21

「新聞報道が事実と異なる」と幹部社員だけに知らせるわけ

 既報朝日新聞1面の、「人事制度見直し」報道に対して広報室長名で会社の見解が出ましたが、あて先が幹部社員各位となっています。もっと幅広く公開したらと思うのですが。

1.社員の期待を裏切るような内容なのかしら

 このメッセージでは、「成果主義の方針を転換するような」報道は事実に反し、成果主義による人事・処遇制度の根幹は変えない、高い目標にチャレンジできるできる仕組みにする、と述べています。朝日新聞の記事の掲載後、社内の掲示板には大幅な改革への期待を表明する意見や、大胆な提案(個人目標でなくグループ目標にするなど)が掲載されています。ところが、会社の考えはそのようなレベルの改革ではないようです。今の仕組みについて社員の間では、相当多面的に問題点が指摘され、「活力低下」といった会社の雰囲気にまで言及されています。しかし、会社にはあらゆる指摘を考慮し、社員の意見をより多く取り入れ、様様な検討をするような気概は感じられません。ただひとつ、「高い目標にチャレンジへの意欲が希薄」という点にのみ着目しているのではないでしょか。これでは、いろいろな側面から意見を出してきた社員にとっては「見直しの結果がたったこれだけ」という気持ちになるのではないでしょうか。

2.幅広いPRはできないのももっとも

 新聞報道が「誤報」ならば、真実を伝え、会社のイメージダウンを防ぐために、社会に対してもっと幅広く、声を大にしてPRすることが大切です。社内に対しても、すべての社員が知ることができるような公開方法が必要です。MyOfficeの掲示板に出すとか、成果主義についての掲示板の発言に対する「RE:」としてアップするとかです。そうではなく「幹部社員各位」あてとしたのは一般従業員の期待を裏切る内容であるとか、新聞報道に書かれたほど大胆で画期的な見直しではないという自覚が会社にあるのだと思います。幹部社員は経営陣の一部を構成しますから、会社の方針に失望したり反発したりしないでしょう。会社は幹部社員のみにこそこそと伝達し、現場への説明・説得は彼らの役割、不満や失望の防波堤になってもらう、といったところでしょうか。部長サン、課長サンまたまた本当にお疲れ様。