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2002.12.21 |
権利ばかり主張する自分を見るのは忍びな
い |
書かれていること、喋っていること・・・
どれも甘すぎるのだと思う。そして、甘すぎるということに気がついていないのだ
と思う。だから、甘すぎると言われれば「何を貴様!」などとカッとするかも知れない。でも、甘すぎるのだと言っておきたい。街の八百屋は、早朝3時に市場へ荷引きに行っても早朝手当のことを口にしない。中小企業の経営者は、自分の給与を会社の運転資金として戻す。個人商店主は、店が週休でも別の仕事をしている。週休2日、残業手当なんて言わない。365日、休み無し。誰一人として大企業の看板で生きている人間はいない。みんな個人の信用で生きている強者ばかり。・・・「私たちは優秀だ。選ばれた人間だ。だから、そんなつまらないものと一緒にするな。」
そう言うかい。何を言うのも自由だ。首尾よくサラリーマンとして定年を迎えることができ、しばらくは旅行や趣味、あるいはOB会で過ごすのもいいだろう。でも、そんなものはせいぜい半年続
けばいいところ。F2の経験を活かしてもう一働きしてみよう・・・そんな気持ちが起こったら、ほどなくして上に書いて
あることが理解できるようになるかもしれない。市役所の助役が定年後に街の駐輪場で自転車整理をしている姿を見る。現職中に肩を怒らせて役人風を吹かしていたため、定年になっても誰も相手にするものがいない。・・・サラリーマンもいつかは自分で生きて行かねばならな
い。その時になって感じる世間の風は暖かいのだろうか、それとも凍りつくように冷たいのだろうか・・・サラリーマンとしてどのように生きてきたか・・・
自分の心の持ち方、行いが嫌でもわかる時がくる。その時に、世間という鏡に映った我が儘でプライドば
かり高く、権利ばかり主張する自分を見るのは忍びな い。 |
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