2006.10.8開設6周年記念 |
患部社員から学んだのは、責任感ではなく責任回避能力 |
毎週のように妄想で練り上げた提案書を大勢の幹部社員
で持参して、打ち合わせの内容の殆どを宿題として持っ
て帰るのが不治痛の商談です。
競合ベンダーは実際の担当者をしたがえて試作品を納品
し製品開発に遅延を生じていないことを報告し実験デー
ターを提示して明るいうちに帰ります。
夕方遅く帰ってきた不治痛の幹部社員の商談報告は
「顧客からは、いつも大勢で来てもらえるのは不治痛だ
けだ」と褒められました。
「提案書の内容は面白そうだけど、どのように(妄想)
検討したのですか」と興味を持ってもらえました。
「製品はいつ持って来れますかと聞かれたので、来年の
中頃には完成品の1台目を納品します。」と答えてきま
した。
「先週の打ち合わせで御願いした内容とは大きく異なる
提案書ですね。他社は試作品ながら既に実現していま
す。」と言われました。決まってるだろ、部下の出来が
悪い。
幹部社員は毎日打合せ漬け、部下は幹部社員のための打
合せ資料作りに励み、肝心な設計は誰も始めない。
目標管理制度下で入社してきた社員が患部社員から学ん
だのは、責任感ではなく責任回避能力でしたから、不治
痛が自然治癒出来るためには30年以上かかります。 |
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