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楽しい職場みんなのF2

2004.12.19

経営者のマーケットと社会への背信
>ずっと使用人のままといった発想
 ということですが、確かに私は一被雇用者の立場から考えており、「会社がこうあるべきだという総合的ビジョン」を持っているわけではありません。しかし、利益追求以外に社会的責任を果たす会社であったほしいと思っています。国家が福祉に対して果たす責任とカバー範囲は、会社のそれと比べものにならないくらい大きいものです。そして両者の役割分担は柔軟に考えてよいと思いますので、児童手当や税金の配偶者控除の充実があれば家族手当を減額するなどの措置があってもいいと思います。現実に国家のやっていることは福祉の後退ですが。
 給料や手当を払いすぎて、会社が倒産するということですが、そのような事例があるのなら教えてほしい。近年の代表的な会社破綻は次のようなケースです。
・そごう・・・採算無視の多店舗展開、会長の経営私物化
・山一證券・・・損失の子会社飛ばし
・雪印食品・・・牛肉の偽装による社会的信頼の失墜
いずれも経営者の誤った意思決定、経営者のマーケットと社会への背信によるものです。そしていずれの会社の労働組合も強力な労使協調主義で、過激な賃上げ、手当獲得闘争などはまったくありませんでした。