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楽しい職場みんなのF2

2002.4.13

経営陣のメッセージがなぜ受け入れられないのか
 社長を始めとするF2経営陣は積極的にメッセージを発信していると思う。また、経営者の発言がマスコミでもしばしば取り上げられ、社員が見聞きすることも多い。しかし、彼らの意図が社員に受け入れられていないのはなぜだろうか。
(1)肝心な時に適切な情報提供がない。
(タイミングを逸している。)
(2)社員や関係者の最も知りたいこと、聞きたいことに答えない。
(話をそらす。)
(3)都合の悪いことを隠し、正面から向き合わない。
(こそこそやっている。)
 とこんなところだろう。最近の事例をあげてみよう。

(1)みずほ銀行のトラブル。日経産業新聞によると、ATMの復旧のため100人規模のSEを待機させていた(これはすばらしい顧客対応ではないか)という。しかし、社内外に対してこの事態にどう対応しようとしているかという会社の発言は今に至るまで一切ない。これだけ社会も社員も心配しているにもかかわらずである。もし、2日いや5日(みずほ・石坂専務記者会見日)にでも、この態勢を積極的に公表していたらどうか。無責任なF2犯人説は雲散霧消し、顧客中心主義の姿勢として評価されていただろう。絶好のタイミングを逃してしまった。

(2)「緊急対策」が、人事からのお知らせに掲載されなかった件。ERサーバの「言ってみよう、聞いてみよう」で指摘されていたが、「A地域出張日当0円という精算画面の表示が正しいかどうかわからなかった」という社員がいたようだ。会社が幹部社員から通知するという方法しかとらなかったのが、結果として「重要事項をきちんと伝えない」と受け取られたのである。緊急対策は、芳しからぬ話だが、重要な意義があるはずだ。役員が手分けして直接社員に語りかける機会をもつとか、社長掲示板でも大きく取り上げるとかして正面から全社に提示し、社員と向き合うべきだったろう。

意識改革がより重要であり、緊急なのは経営陣か社員か。両方だなんていうのはよそう。