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楽しい職場みんなのF2

3万アクセス記念                                                 2001.9.5

F2 2000年度決算を読む その5

 最近の新聞記事を読むとやはり不良在庫の積み上げが今回のリストラ政策の要因とか。 このような1兆円近い在庫の積み上げは、どうしておきて、何故、今、問題視されるに到ったのでしょう。

1.1996年成果主義が全社に適用された時期から棚卸資産増加が始まった事実

 米国での投資の失敗や半導体価格の下落など失敗要因の解説はいくらでもつくでしょう。しかし数字は事実を反映します。私だけでなく、加藤取締役が指摘しているように「1996年という成果主義が全社に適用された時期から積みこむ棚卸資産増加が始まった」ことが客観的な事実なんです。それはハードの積み上げだけでなく、開発中のソフトウェアでも回収の見込みのないソフト開発費は、費目上、棚卸資産として分類されるし、海外プロジェクトへの投資も回収されるまでは棚卸資産。そしてある部分は回収の見込みがない。 プロジェクトを起こすときは皆、いいことを言うんですね。そしていい成績を取る。そして「後は野となれ山となれ」という状況になっていませんか?

2.今、問題が噴出

 こんなことをしていると、いずれ問題が発覚するのは誰が見ても明らかですが、今回F2は大リストラ政策で、棚卸資産処分より、大胆な構造改革として前向きに転換するとのスタンスをとっています。しかし日刊ゲンダイの記事にもあるように、それにしては3000億円は少なすぎる。1兆円の棚卸資産が積みあがっているのに。 皆さん、注目しましょう!もし今回のリストラ策が本当に前向きな構造改革なら、人員転換などの為のさまざまな投資が必要になるでしょう。そのために金が大胆に使われるはずです。でも過去の失敗を穴埋めする為なら、実質的な投資はなく、単に棚卸資産を処分するだけになるでしょう。 さてどっちになるんだろう。