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楽しい職場みんなのF2

2001.6.28

F2 2000年度決算を読む その3

 こんなに早く、その3の登場になるとは思っていませんでした。 この間の復習です。投稿83 http://isweb37.infoseek.co.jp/business/mnfuji2/kesan1_1.htm で2000年決算に関する「損益スリム化、資産ファット化」に対する疑問を投げかけ詳細な分析が必要と書きました。
投稿117 http://isweb37.infoseek.co.jp/business/mnfuji2/kesan2_1.htm で社内報で報じられた記事を分析し「資産ファット化」の原因は「1996年という成果主義が全社に適用された時期から失敗を先送りして不良品を倉庫に積みこむ棚卸資産増加が始まった」事によるものであることを明らかにしました。しかしなぜ「損益スリム化」がなされたのか加藤経理部長の「販売費用の効率化」という言葉に何かあるのではないか、今後の分析課題としたのが前回までです。

1. 耳に入った噂 

  ここで「損益スリム化」に関して、私の耳にたまたま社内の噂が入ってきました。それは「あるパッケージ開発部門では、従来、販売支援ということで経費扱いしていた仕事のオーダを管理部門の「指導」により殆どを製造原価扱いのオーダにした」と言うものです。もしこれが全社的に行われていたのなら、これこそ「損益スリム化」の根源といえるでしょう。

2.ここで経理の勉強

 さてここで、少し経理の勉強です。 損益計算書では売上から製造原価を引いた売上総利益が計算され、更に販売費及び一般経費を差し引いた利益は営業利益となります。今の議論はF2の「販売費及び一般経費」が前年度に比べて大幅に減っている要因は何かということです。  もし従来、拡販費というオーダで仕事していると、それは「販売費及び一般経費」になります。ところがこれを製造原価に関するオーダにすると、その原価は売上が上がるまで製造原価として計上されず、棚卸資産になることになります。そして、本来拡販費目的の仕事は後になっても売上は上がりませんから不良資産として残ってしまうのです。そんな事を勝手にやっていると財務諸表は信用できなくなるので「企業会計原則」という規則が定められていてその中で「継続性の原則」という、「従来やっていた各処理の原則や手続きをみだりに変更してはならない」と定めています。

3.みなさん、実態を教えてください!

 この際、みなさんの職場の実態を知りたいと思います。昨年度、従来進めていたオーダなどの種別を、他の種別に変えるような変更はありませんでしたか。特に経費費目から、原価費目に変えるケースはありませんでしたか?実態を教えてください。
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