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楽しい職場みんなのF2

2001.6.25

F2 2000年度決算を読む その2

 何が「その2」かって言うと投稿83をご覧下さい。そこでF2の決算発表段階で「なぜヒット商品も出ていないのに、こんなに利益が出ているのか。そして資産が膨らんでいるのは何故かを論じ、原因は「損益のスリム化、資産のファット化」であり、これには更に分析が必要としました。

1. 加藤経理部長は語る 

  これに関し最近 社内報の6月号の中で加藤経理部長が解説をしています。まず、今回の決算で営業利益は過去最高益ながら依然低い成長率、利益率と指摘し、国内同業他社と比べても見劣りするとしています。そして「電子デバイス」以外は他社を下回る成長率としています。 さて注目の「損益のスリム化、資産のファット化」に関して。損益スリム化は一言「販売費用の効率化を図った」とだけ。そして資産のファット化は棚卸資産の増加に問題あることを明確にし棚卸資産は1996年度以降増加の一途であるとしています。そしてその要因について「市況変化への対応の遅れ、製造トラブル、不採算プロジェクト等」と語りました。

2.ここから浮かび上がる現状

 さてこの記事からの感想です。まず棚卸資産はすでに経営問題になるほど膨らんでいるという事実です。以前の投稿で指摘した「不良資産」が倉庫に積んである状況に近いのかもしれません。それも1996年度からずーっと増えつづけていると言う。1996年度といえば、まさに5級職まで含め、全社的に成果主義が広がった年!この年からみんな、「失敗は先送りして」不良品を倉庫に積み上げ始めたのかな?もう一方の疑問の「損益のスリム化」に関して「販売費用の効率化を図った」とは、どういう意味でしょうか?販売体制を縮小したなら、そう言うはずだし、販売方法を効率化したならそう言うでしょうし、しかし私達の周りで、そんな大幅な販売体制や販売方法の変更なんて聞いてない!「販売費用の効率化」とは何を指すのでしょう。どうも、ここに何かあるように思うのですが、これは、今後の分析課題をしておきましょう。 それでは、いつ出るか分からないけど「F2 2000年度決算を読む その3」まで、さようなら。