2005.6.21 |
人事部スタッフが現場の技能員と一緒に酒を飲む |
城さんの、本を読んでから、読書が趣味になりまし
た。
特に、生産改革のト○タと創業社長(おやっさん)の
ホ○ダの話は興味深く今の好業績について納得させら
れます。
〜〜10年にわたる亀の人事改革〜〜
さまざまな制度改革を行っても従業員の意識が変わら
なければ改革は絵に描いた餅になる。企業がかわれば
当然従業員もかわらなければならない
そうでないことには企業は変わるべくもないのだ。
ト○タはさまざまに意識改革に取り組んだ
たとえば、管理を目的とする組織を見直すとともに
「職位で仕事をするのではない」
という概念を植えつけるために「さん付け運動」を展
開した。
ト○タにいわせれば「偉さ感」の払拭「権威」の一掃
である。
社長とか、部長とか、課長とか言わないで役職者を○
○さん、××さんと名前でよびかける運動を繰り広げ
たのだ。
ト○タは当時企業規模が大きくなり、力をつけてきて
大企業病にかかり官僚的になりかけていた。したがっ
て仮にあの時「さん付け運動」にとりかかっていなか
ったら、ト○タはこ、の10年間に相当、官僚的でガ
チガチの会社になっていたと思う。
〜〜人事部は、なぜ本音をキャッチできるのか〜〜
「われわれは、日々のコミュニケーションの中で会社
が考えている事や会社の経営環境を意識してもらうよ
うにしています。
たとえば、人事改革の取り組みにあたって、まず職場
のインフォーマルなどいろいろな回路を使ってわれわ
れが考えていることを事前に、また日ごろから
現場に流す様にしています。この部分には結構、労力
をさいています。」
−−−−中略−−−−−−−−−−
人事部の若いスタッフは生産現場の監督者からはも
う、子供扱いだ「おい、ちょっと来い」と呼びつけら
れ、説教される事も日常茶飯事だという。
実際、市内の居酒屋では、こんな風景がしばしば見受
けられる。
「おい、○○さんよう、最近わしとこの現場にこんな
あ」杯を片手に大きな声で呼びかけるのは、いかにも
工場の現場監督風のガッシリとした体の中年男だ。
「ゴメンなさい、ちょっと忙しくて、顔をだしたくて
も出せなくて」頭をかきながら答えるのは、めがねを
かけた三十代前半とおぼしきいかにも、エリートサラ
リーマン風の男である。
二人は夜が更けるまで熱っぽく意見交換をしている様
子だ・・・・・
生きた情報の獲得場面である。
このほか、研修センターでの合宿の打ち上げに人事部
スタッフが現場の技能員と一緒に酒を飲むことも珍し
くないという。これも、生きた情報の獲得の機会であ
る。 |
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