2001.3.31 |
SPIRITは本当に自主選択の「裁量労働」か? |
SPIRITについて最近本人が自主的に選択したかのように、今後も継続するかとの確認がきたり、本人のハンコまで押させている。 |
1.これって自主選択なの? |
「SPIRITを選択しないものに昇進はない!」これはいつも部課長から聞く言葉です。確かに昇進する人は例外なくSPIRIT選択者です。SPIRITを選択しないことは昇進を諦めたと宣言することとイコールです。
これって自主選択って言えますか? |
2.本当に「裁量労働」か? |
本来「裁量労働」とはデザイナーなどのように一人で働いてアウトプットも一人で決められるこじんまりした仕事に適用される。
しかしF2のような組織で仕事をする際、自分の裁量がどれほど効くでしょうか。
SEや営業など顧客と相対している部門では顧客の意向によって働く時間が決まってしまいます。極端な話、正月にシステムの入れ替えが決まったら正月の労働時間に裁量の余地はありません。
また仕事の成果は会社がその仕事にどれだけ人・物・金をかけてくれるかにかかります。これも自分の裁量によらないではないですか。 |
3.職場によって報酬の当たり外れが大きすぎる。 |
職場ではほとんど100時間以上の残業が続いているところもあれば、それほど忙しくない職場もあります。
しかしSPIRITの報酬は一律30時間程度の残業代分が支払われます。賞与は査定によりますが、それも各職場一律の割合によって決まるため忙しい職場で働くものは結局、残業代を取り損ねていることになります。 |
4.もっとも客観的で平等な基準とは |
昔に戻るかもしれませんが、やはり、もっとも客観的で平等な基準は「時間」ではないでしょうか。
裁量労働の結果でなく残業時間で賃金を支払う。これが一番分かりやすいと思います。
そうすると生活残業をするものも出るかもしれません。でも、それを「君は仕事が終わったのだから早く帰りなさい」と言う方が無理に成果で部下を納得させるより部長サンや課長サンもやりやすいでのはないでしょうか。 |