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楽しい職場みんなのF2

2001.4.2

人にやさしい会社を。。。。見直しに着手  成果主義賃金の弊害

この記事は、2001年4月6日、発売の週刊朝日に掲載されています。これは、3月19日(月)に朝日新聞に掲載された記事 を社内取材して、より深めたという形になっています。

1.会社は課題があることを認めています。

  そこで、 その具体的な問題点を取材した技術者の声で掲載しています。 ではその声を見てみることにしましょう。
(1)50歳代のエンジニア   努力しても頑張りが評価に反映されない。
弁が立つ程得だ。
(2)脚光を浴びる仕事で評価を得たいが為、
地味だが大切な仕事を避ける傾向。その為に、顧客を失う事が発生した。
(3)30代のエンジニアは評価の不公平さをのべています。 現在の半期毎の評価制度の中では「新しいことを試みて失敗するとマイナス評価になるので
めんどうなこと、半期で成果がでない事はやりたがりません。」と。。
(4)チャレンジ精神がなくなってきたと話すのはベテラン社員です。制度で締め付けずに,「
人にやさしい会社になれば、ヒット商品だってバンバンでますよ。」と。。。
後で、沢山の著名なコンサルタントなコメントが記載されています。

2.従業員が対等の立場で会社と交渉−これが問題です。

  これらの意見の読みつつ思ったのですが、やっぱり、本制度はそもそも最初から、個人と会社を対等な立場で対峙させて そこから全ての評価を開始させようとするのが前提です。しかし、そもそも一人では弱い従業員が対等の立場で会社と交渉を前提とする事自体が問題です。組合があるのは一人では弱い従業員を守る為だったのではないでしょうか? 言わば、組合は自分で自分の墓穴を掘ったと言えます。

3.半期毎−短期過ぎます。

  また、半期毎に評価するというのも余りのも期間が短すぎ ます。その為に、従業員は自分を守る為に、リスクは負わず、 ヒット商品も開発されないのです。当然の従業員の抵抗の姿 だと考えるのが自然でしょう。

4.本当に人にやさしい会社になれば、ヒット商品だって。。

  エ--、人にやさしい会社になればと考える自体甘いと言えます。 会社は、「今後とも、痛みを伴う選択と集中を進める。」と公表しています。本人の意向はありますが、会社は選択して分散するビジネスは撤退する。と公開しているのです。その結果、退職者もやむを得ないという事です。これが、人にやさしい会社でしょうか?現在、この「成果主義」による賃金制度は、日経連の方針で全国に普及しようとしています。ここでこれだけは言っていいと思います。「成果主義を導入したら、会社の自由な 開発環境はなくなりますよ。ヒット商品は出なくなりますよ。」と。。。。 「人にやさしい会社になる事を希望しつつ。。。」