原理患部の特徴
旧態依然たる体制べったりの考え方に染まり、部下に
対する好き嫌いが激しいと思われるほど、ダブルスタン
ダードな行動をとる傾向が強い幹部社員を「原理患部」
と呼んでやりたい。こいつらは大体において以下のよう
な傾向があり、会社にとっては実際にはまったくといっ
ていいほど役に立っていないどころか、むしろ癌的存在
ですらある。
@人事には特別に目をかけられている。なので、実力の
割に出世が早い。見方を変えると、職級の割にはその職
級にふさわしい人格や能力が欠落している。
A人事に目をかけられていることと関連するのか、人事
の言うがままに特定の部下を、その部下の直属上司の意
向を無視してまでも弾圧する。
例:人事が指名した従業員のSPIRIT指定を強引に解除
したり、休日出勤や残業時間のチェック、出張内容の
チェックをエゴ2コストの名の下に厳しく行う。
Bお気に入りをホイホイ幹部社員に昇格させることを楽
しみとする。このため、組織は細切れになり不測の事態
に対応できなくなる、組織内でマトモに実業務を担当す
るメンバが足りなくなり製品の品質が低下する、顧客ト
ラブルや顧客要件に十分対応できず顧客満足度を低下さ
せるという弊害を引き起こしがち(その割には担当ばか
りに責任を押し付け、御自らは政治ごっこに没頭してい
る場合が多い)。
弊害の一例については、以下を参照。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080626/309584/?ST=pm
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080507/300868/?ST=pm
C部下の家庭の事情を考えない、経営側のエゴ丸出しの
言動が多い。
たとえば、
遠地に住む部下に、事情を考えないで、事業所の近くに
引っ越せと面と向かっていう。
病で付している部下を休日であるにもかかわらず電話で
呼び出す。
等等等等。
Dやたら数字にうるさく、有名な表計算ソフトである
Microsoft Excelだけは使いこなせる。ただし、同じ
Office製品であるWordやPowerPointは使いこなせない
(ってゆ〜か、これらの製品が同じOffice製品とは思え
ないんだけど)。また、OpenOffice系の表計算ソフトは
なぜか使いこなせない。
E後ろめたい事実が多々あるのか、猜疑心がやたらと強
い。事業部長クラス以上の幹部社員と部下が言葉を交わ
しただけであとでその部下に、何を話したか執拗に聞く。
F自分の部から赤字を出さないことに汲々とし、創造的
な仕事、2〜3年先の市場を見越しての企画・開発を許
さない(Googleや花王を見習え、ボケ!)。他部署との
横断的な活動にいたっては余計な仕事とみなし、B以下
の評価をつけようと躍起になる。
こんな「患部」なんか、はっきりいって、イラネ! |