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楽しい職場みんなのF2

 

創立67周年記念

2002.6.2

週刊ヤングジャンプに連載中の謎の漫画「GANTZ」−その2
 (1)、(3)、(7)についてはあえて言うまでもなかろう。

 (2)であるが、たとえばシステムや製品の開発の場合、当初指示された内容ではじめても、雲の上から「納期はいつまでにしろ」とか「新たにこの機能を加えろ」などといわれたり、当初予想もしなかった技術的な問題が山のようにでてきて、「こんなはずじゃなかった」と思ったことがある人は、少なくとも私だけではあるまい(しかも、増員や設備の増強といった希望は、予算を理由にまずとおったことがない、まるで「インパール作戦」である)。

 (4)であるが、どんな仕事にも必ず、本人の預かり知らぬところで決まった納期が存在する。しかも、作業のスケジュールは「まず納期ありき」の尻カッチンで線を引かれてしまう。納期が守れないと(上司に受けがいいだけの茶坊主を除いて)C(死)評価が待ち受けているのである。

 (5)については、たとえば、COBOL言語のプログラミング知識がないのにCOBOLの開発をしろとか、やれSOAPだの.NETだのと(指示する側もろくに内容をしらないのに)やったことのない技術を使う仕事を押し付けられるという経験は多くの人が持っていることであろう。(4)で述べた「まず納期ありき」のスケジュールの中で、技術の習得や新しい技術が使えるかどうかの検証までやらざるを得ないのに、上からは「なんでそんなに作業が遅れるんだ」、「管理が全然なっていないじゃないか」等と文句をいわれたことがあるのは私だけではあるまい(しかも文句いう人に限って、技術習得や最新技術の検証がいかに大変かをわかっていない場合が多い)。

 (6)については、まさに今のF2の目標管理評価制度の本質を突いたようなパターンである。F2の目標管理評価制度には、他社のように「評価のための客観的な基準」がない(仮に存在したとしても、それが公開されかつ厳密に遵守されていなければないも同然であろう)。現実には、評価する側の主観だけできまっているようなものである。

 ここまで考えると、このGANTZなる漫画、漫画の形を借りたF2(というか日本企業)の従業員に対する扱いを皮肉った風刺漫画にも思えてくる。

 ちなみに、この漫画に登場するGANTZなるもの、名前の付け方や曲の選択にセンスがないことや、日本語をろくに知らないこと、黒い球体(自分のから)に閉じこもっているところは、F2(に限らず、目標管理評価制度を導入している多くの企業の管理職)と妙に共通するところがあるのでは
ないだろうか?(おわり)