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楽しい職場みんなのF2

創立68周年記念

2003.6.16

不適切であれば降格という処置を取るべき
 これは某事業本部内で実際にあった、ある幹部社員の話である。皆さんはこれについてどう思われるだろうか?
 この男、自分の気に入らない部下とは滅多に会話をせず、たまに話し掛けるときは仕事上のミスをあげつらうときだけである。目標設定や目標評価の面談の際にも最後の最後まで声をかけず、締め切りぎりぎりになって「提出していないのはお前だけだぞ」と脅しをかけるのである。とうぜん、その部下の成果評価に対しては粗捜しと屁理屈の雨あられでもって、決してA,SAを与えようとしない。その反面、お気に入りの部下には最初から、AやSAのとりやすい仕事を与え、万全のフォローアップを行っている。なお、今回の面談でもフィードバックをろくに行わず、評価を曖昧に伝えただけであったそうだ。
 たまに開催する進捗会議(特定個人を徹底して叩くことからニワトリ会議とも言われている)においても、気に入らない部下がたまに資料をステープラーで閉じていないだけでも「資料をきちんと閉じるのは常識だ。そんな常識も知らないのか。」と他の部下の見ている前で罵声を浴びせるかと思えば(ちなみに、そう忠告した本人自身、資料を閉じないで配布したことがあるそうだ)、お気に入りが資料を作り忘れても何も言わない。そもそも、気に入らない部下の進捗報告に対しては「仕事の進捗報告になっていない」と文句をつける一方、別の部下が同じようなレベルで進捗報告を行っても文句の一言もいわなかったそうである。早い話が、いわゆるパワハラ(職場内苛め)を公然と行っているのであるが、誰一人彼に忠告するものがいない。「組織のマネジメントができていれば多少のパワハラは容認するべきだ」という意見の方がおられるかもしれないが、彼のマネジメントはほとんど「インパール作戦」と思われても仕方がない。製品開発体制一つとっても、検査体制は万全だが肝心の設計開発メンバは明らかに人手不足、次期製品の開発計画は全く立っていない(おそらく実態は行き当たりばったりで上に何らかの屁理屈がつくのであろう)といった状況である。
 個人的な好き嫌いの感情をビジネスの場に持ち込む幹部社員がいまだ絶えないのは、幹部社員に対するマネジメントに根本的な問題があるせいではないだろうか?(過去にもン事本で好き嫌いに基づく評価差別が酷い幹部社員がいたが、彼にストップをかけたのは彼自身の不摂生による壮絶な客死であった)。幹部社員に対しては自動車の免許のように定期的に資格を保有させるべきかどうかチェックをかけ、不適切であれば降格という処置を取るべきではないだろうか?