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楽しい職場みんなのF2

2004.1.9

不当解雇はさらに増えるでしょう−日刊ゲンダイ1/9
 昨年6月成立した、"解雇ルール"を盛り込んだ改正労働基準法が施行されました。これで安心できるのか、「ルポ解雇」(岩波新書)の著者・島本慈子(やすこ)氏がインタビューに答えています。
(1)改正労基法の解雇ルールには、不当解雇歯止めの効力は一切ありません。なぜなら、これまでの解雇裁判で労働者側勝訴の判決理由を追認しただけに過ぎないからです。
(2)改正労働者派遣法で、派遣社員の期間が3年に延長され、製造現場への派遣も解禁されました。利用しやすくなった派遣社員に置き換えるために正社員の不当解雇が増えるでしょう。
(3)不当解雇は中小企業ばかりでなく、大手企業やその子会社でも結構あり、後者の場合、親会社の指示によるケースが少なくありません。
(4)不当解雇の場合、同じような被害者を増やす泣き寝入りは禁物です。裁判での労働者側の勝率は50%ほどで"勝ち目が薄い"などということはありません。個人の尊厳をかけて会社と闘う人を応援する"熱血"若手弁護士も増えています。