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楽しい職場みんなのF2

2001.12.31

富士通は存在理由(コアバリュ)ありますか?
 元富士通社員です。外部者が意見するのは、どうかと思いましたが、外に出て見えるものもあると思うのでキーボードを叩きました。

富士通は、XXXの会社です。だから、XXXを提供できます。 将来は、XXXを目指してます。だから、XXXが必要です。

富士通が今後どのように山積する問題を解決するか、分かりませんが基本的な点を社員がもう一度それぞれの立場で考えてみては、どうでしょうか。つまり、富士通は存在理由(コアバリュ)です。ありますか、今?IBMをはじめとする他社の追従ばかりではありませんか。そうしているうちに自分達が何処にいるのか、この会社は何処を目指しているのか、分からなくなっているのではないでしょうか。

インターネットだといえば、インターネット。M&Aといえば、M&A。グローバル化といえば、グローバル化。リストラだといえば、リストラ。何が富士通のコアバリュウか、誰も認識せずに流されている感じがしてなりません。不景気の中で業績悪化は、多くの同業種が免れないと思いますが、明らかにコアバリュウを意識して、景気回復時に備えている企業とそうでない企業がはっきりしてきているのではないでしょうか。ソニーは、強みのコンシューマに特化して経営資源を集中し、将来を見据えて軸をずらしていないように思えます。

富士通に失くしてしまったものは、”コアバリュ”と”ビジョン”ではないかと思います。そして、ビジョンがない為、追従、追従、追従。結局、外部環境に振り回されない”これが富士通です”という価値を取り戻さなければ、益々競争力を失うのではないでしょうか。例えそれが”われわれは、国内のお役所専門のトータルITソリューションを徹底的に追求する”とかでもいいから。そうしたビジョン(戦略)なしにリストラを進めても同じことが、(つまり外部環境に振り回される)繰り返されるだけではないでしょうか。

大手他社もアイデンティティーを再構築中です。こればかりは、追従できません。自分達は、何をする会社なのか、何ができる会社なのか、もう一度足元から考え直すをする時期だと思います。富士通が不幸なのは、社員のいろいろな考えを反映する場が実質ないことです。ここ1、2年ではっきりと何処を目指しているのかを社員が意識できなければ、富士通はヤバイ。

富士通の大復活を祈りつつ