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楽しい職場みんなのF2

2001.3.5

「業務遂行のプロセス」評価で茶坊主復活?

2001年春季生活闘争で、労働組合は人事・評価制度の見直しで「目標に対する達成度」だけではなく「業務遂行のプロセス」も大事にすべきであると主張していますが、その行きつくところは大いに疑問で...

1.言語明瞭、意味不明な組合機関紙

 労働組合の文書は、抽象的で具体的には何なんなのかがわからないのが特徴だと思います。2001年春季生活闘争交渉速報No3では、「職責給賃率表」と「等級別本給レンジおよび累積ポイント別増額表」の改定要求がポイントであると記載しています。しかし、これが何を意味するのか、自分の給料がいくら上がるのかすぐにわかる社員がどれほどいるのでしょうか。賃金制度に詳しい組合専従と人事に開かれた表現だと思います。せめて、6級達成区分Tで評価Aの社員は現行職責給賃率表と等級別本給レンジおよび累積ポイント別増額表では給料は○円だが組合要求が実現すると△円になるというようなシミュレーションを書いて欲しいものです。

2.「目標に対する達成度」に「業務遂行のプロセス」評価が加わるのでは?

 チャレンジングな目標設定のために業務遂行のプロセスを大事にすべきというのは、一見すると「高い目標を掲げて達成できなかったとしても、その過程でがんばったことを認め評価を良くします」と受け取れます。しかし、他方では成果主義の基本は堅持するとしていますから、結局のところ、「目標を達成した上で、そのプロセスにおけるがんばりを見せた社員をA,SA評価とする。」つまり、「目標達成という結果のみでは評価しませんよ」ということになるのではと見ているのは、私ひとりだけでしょうか?プロセス、がんばりというのも曲者で、日本企業で「がんばっている姿」として奨励されてきたことは次のような態度です。
(1)夜遅くまで残業している。休日出勤はいとわない。
(2)有給休暇は職場に「迷惑を掛けないように」できるだけ取得しない。
(3)少々体調が悪くても出社する。朝はなるべく早く来る。
(4)上司の言うことは決して逆らわず良く聞く。
(5)仕事以外の同僚との付き合いは絶対断らない。
(6)自社製品のパソコンや携帯電話を私生活でも愛用し会社に貢献する。
目標達成はもちろんのこと、
このような社畜、茶坊主になることがA,SA獲得への道、な〜んていう近未来像が見えてきたと思いませんか?