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楽しい職場みんなのF2

2001.4.23

新説「企業型ブラウン運動」

  ブラウン運動とは物理学用語で原子や分子が様々な方向にランダムに運動している為、その力を打ち消しあって全体としては一定不変に見える現象である。 新説「企業型ブラウン運動」は、社員や部門一つ一つは活発に運動するが方向がランダムであるため、その力を打ち消しあい全体としては「元気のない」状況に見える現象である。 この現象は企業が全体として明確な方針を示さず現場にその責任を押し付ける結果発生し、しばしば企業内の人事部門など管理部門が「新人事制度」として制度化することで深刻化する。この現象の発生は企業内部では、みんな元気に働くので、なかなか分からない。最初に顧客が気づく。次に顧客と接している営業やSEが「このごろ商談がとれない」とか「トラブルが多い」ことで気づく。次に経営トップが「ヒット商品がない」と気づく。制度を作った当事者の管理部門が気づくのは一番最後になる。 この状態からの脱却には「今までの制度の誤り」を素直に認め現場との信頼関係を修復した上で明確な経営方針を示すことが必要である。ところがやっかいなことに制度を作った当事者の人事部門など管理部門が誤りに気づくのは最後になるのである。そこで反省が足りず自らの誤りを認めたがらないケースが多くなり「失敗を恐れて挑戦しない」ことを出来ないようにと更に制度で現場を縛りつけようとする。 この状態に陥ると「企業型ブラウン運動」は、次の段階にいたる。現場と会社との信頼関係は一層悪化し社員や部門の運動そのものが縮退し、最悪の場合、企業の重大な危機に及ぶ。 F2は、どちらに向かうのでしょうか? ちなみに「企業型ブラウン運動」は、ここだけの造語ですので外で使わないでね。