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楽しい職場みんなのF2

2002.2.12

「技術志向の没頭」は危機の再生産ではないか
 今日のF2の危機を招いた経営トップ層の好きなセリフに「お客様本位」「カスタマ・フォーカス」というのがあります。だからといって、F2再生のためにはそれに対置するかのように「技術志向の没頭という原点に返れ」というのは多いに疑問です。お客様本位というコンセプトは適切だと思いますが、その実態が問題なのです。
(1)大口の発注をいただける法人のみが「顧客」と認識され、消費者や中小企業などはテキトーな扱いをされている。
(2)損益優先で顧客のニーズを実現する
技術蓄積や人員配置がなおざりにされたり、外注丸投げにされたりしている。
(3)
顧客以外に対しては迷惑を掛けどおしでも平気。
  ・リストラによる地域経済/雇用への迷惑。
  ・フレックス休止による交通ラッシュ、通勤ラッシュという地域住民/通勤客への迷惑。
  ・外注費10%による、ソフトハウス各社への迷惑。
  ・不当廉売による市場への迷惑。
 今、必要なのは、顧客を始めとする
社会の要請にかなう企業活動は何か認識し、実践することであって、プロダクトアウト的な技術への没頭ではありません。中には技術に没頭した方が良い作品を生み出す天才社員もいると思います。そのような場合には幹部社員などの周囲が社会的意識を持って、組織として責任を果たすようにしていくべきではないでしょうか。