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楽しい職場みんなのF2

 

2002.10.31

2002年10月29日富士通:7100人リストラへ 2年連続の大幅赤字で
 富士通は29日、北米の通信事業の不振などで業績が回復せず、03年3月期中に7100人を追加削減すると発表した。昨年も2万2000人減らしており、2年間で約3万人の削減になる。02年9月中間連結決算で、工場再編も併せ1500億円のリストラ費用を特別損失として計上、最終(当期)損益は約1474億円の赤字(前年同期は1747億円の赤字)と、2年連続の大幅赤字になり、中間配当は見送る。期末配当は未定。電機大手各社は02年3月期、半導体の市況悪化などIT(情報技術)不況で軒並み大幅に人員を削減した。業績回復が遅れた富士通のリストラは業界最大規模になる。富士通の中間連結売上高は、国内企業の設備投資抑制が加わり、前年同期比9.9%減の2兆1503億円にとどまった。パソコンの製品不具合対策250億円も加わり、最終赤字は従来予想より1000億円悪化した。03年3月期通期見通しも下方修正。連結売上高は従来予想より2000億円少ない4兆8000億円、最終損益はゼロ予想から1100億円の赤字を見込む。高谷卓副社長は「通信市場が2番底に陥った。国内のIT投資抑制も今期中は続くと見ている」と述べた。追加人員削減の内訳は国内5400人、海外1700人。事業別は、通信などプラットホーム部門が最多の4000人で、栃木県小山市の光伝送機器の工場などですでに早期希望退職を募集した。半導体など電子デバイス(部品)部門は1300人、システム構築のソフト・サービス部門で900人。 【熊谷泰】
 
  [毎日新聞10月29日] ( 2002-10-29-20:35 )