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楽しい職場みんなのF2

2002.1.6

お粗末なグローバル・プレーヤー論−社長年頭挨拶

  社長挨拶がjp.fujitsu.comに出ていました。な、なんと、インターネット戦略への言及がありませんでした。Everything On The Internetはどこに行ったのでしょうか。昨年暮れに、インターネットプロバイダー子会社を売却しようかともいうべき報道があったわけですから、マーケットも顧客も従業員も「F2のインターネットはどこに行く?」を非常に気にしていたはずです。重要なタイミングで、重要な戦略ポイントの説明を外してしまうとは。聞きたいこと、知りたいことをそらしてしまって「お客様のことを常に考え」なんて言えるの?経営者のメッセージが、見えない・伝わらないという悪評がさらに高まってしまうのでは。代わって、「真のグローバル・プレーヤーへ飛躍」などというタイトルが掲載されていました。1980年代の海外企業の相次ぐ買収とそれに続く運営に関わる経営者の判断と責任がどうだったを抜きにして語れないはずなのに、その様子は少しもなく、ただ厳しい状況にあるというだけ。そして、「今回の大規模な構造改革も、真のグローバル・プレーヤーとして勝ち残るための試練であるとポジィティブに捉える」ということですが、これはどういう意味?職種転換研修を受けている皆さ〜ん、何かピンとくるものがありましたか。ありませんよねぇ。「グローバルプレーヤー企業は、ハード製造は中国や東南アジアのような低賃金国にゆだねている」なのか、「グローバルプレーヤー企業の社員はみなソフトサービスビジネスに携わっている」のか、「グローバルプレーヤー企業では解雇や一時帰休があたりまえのように行われている」ということなのか、具体的なメッセージが欲しかったですね。