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カブールスパイ

 スタークラフトのアドベンチャーゲームです。
 
 シリウスソフトウェアの“KABUL SPY”を移植した作品。
 KGBによって囚われた科学者を救出するべく、単身アフガニスタンに潜入するCIAエージェントの活躍を描く、エスピオナージアドベンチャー。

 ゲームの舞台がアフガニスタンというのは、Apple版が発表された当時(1982年)の世界情勢を反映しているのでしょうか。
 カンダハルやバハワルプールなど、アフガニスタンやパキスタンの実在する都市名が登場するのもリアルです。とはいえ、思わず作中にリアリティの欠片もない超自然現象(?)イベントを盛りこんでしまうあたり、欧米人の抱くアジアに対する神秘的なイメージが感じられて興味深いものがあります。

 主人公はナイフや毒薬、ピストルを持ってパキスタンの空港に降り立ちます。よく、そんなもん持って飛行機に乗れたな、などというツッコミは無用です。彼はCIAの一流エージェントなんです。
 列車の寝台車で誰かが忘れていった新聞を見つければ、すかさず拾います。やけに貧乏くさいなぁと思いきや、そこに掲載されているクロスワードパズルで、現地語の挨拶の言葉を即座に覚えてしまいます。これで会話には困りません。さすが一流エージェントです。準備は万端です。
 さらに、「なんとなく怪しい」というだけで、にこやかに握手の手を差し伸べる牧師さんを撃ち殺してしまうのも一流エージェントならではといえるでしょう。怪しい奴はとりあえず消しておくのが、CIA流なのです。

 昔の作品につっこんでどうする!という噂もありますが、こういったゲームを現実的に考えると、そのギャップが楽しかったりもするんですね。

 難易度は中程度でしょうか。昔のアドベンチャーにありがちないやらしさを感じさせない、素直な作りになっているので、プレイはしやすいと思います。
 教授の救出方法が複数あるというのも、何度も楽しめて嬉しいです。

 「ヒント」と入力することで、主要な場面でのアドバイスが得られるというのは親切です。ほとんどが近い未来に起こることへの伏線なので、うまくプレイヤーを導いてくれています。
 たまーに、ヒントを見ないと行き詰まってしまうようなトリックがあったりするのはアレですけど。
 そういうわけなので、下の攻略ではあえてヒントを見ています。見る見ないはお好みでどうぞ。

攻略テキストです。プレイできる環境がいまだにある方は、よろしければどうぞ。

88版。中身はすべて同じものです。
確認していませんが、他機種版でも応用可能だと思います。


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