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ABYSS2 帝王の涙

 ハミングバードソフトのアドベンチャーゲームです。

 夜の帝王ヒドミュン・グリンブの悪辣な罠にはまり、首筋に小型中性子爆弾を埋め込まれてしまったモズ・シバット。グリンブの目的は伝説の最終兵器「帝王の涙」をシバットに探させることだった。
 断れば頭が吹っ飛ぶ。シバットは「帝王の涙」を求めて、情報を握る探検家アブナムのもとへと愛機ナターシャ2を発進させる。グリンブにたっぷりと礼をすることを誓いつつ。

 元軍人の主人公、モズ・シバットが活躍するSFアドベンチャーゲーム『ABYSS』シリーズの2作目。前作よりもストーリー性がアップし、より複雑な内容となっています。前作発売からの2年間で、どれだけアドベンチャーゲームというジャンルが進歩したのかがよくわかりますね。

 続編だけあって、前作と通じる謎解きがあるのは楽しい演出です。パワーパックの入手方法や、最初に所持しているアイテムに「オノ」があるのを見て、ニヤリとしたのは私だけではないと思います。

 健全なゲーム少年(?)にとって『ABYSS2』最大のツボは、途中で仲間になる美少女型ロボットの存在でしょう。
 このロボットには、プレイヤーが好きな名前をつけることが出来ます。小さなことですが、こうした工夫がけっこう感情移入に役立ったりするんですね。
 名前がつけられるというので、思わず自分の好きな女の子の名前や、好きなアニメキャラの名前を入力してしまった方も多かったのではないでしょうか? とりあえず、私がなんと命名したかは秘密にしておきますが。
 さらに、はじめて出会った時にできるちょっとした会話。『WILL』のアイシャほどのリアクションは期待できませんが、当時はこうしたサービスが嬉しかったものです。

 本作に登場する人物などには、風変わりな名前がつけられています。
 ABNAB、HIDMUN-GRIMB、YCHAI-MUGA、KOY-SAHIBA、MAKUWARA、RIAJU、UONIEといった具合で、一瞬、ネーミングした人はアレなのか!?と思わせるようなセンス。
 実はゲームをクリアーするとわかるのですが、それらはスタッフの名前やメーカー名のアナグラムなんですね。
 こういうのを遊び心というのかなんというのか……ん?今西守さんのお名前は無いんですか?

 今回はタイトル画面で素敵な横顔を見せてくれたモズ・シバットくん。美少女ロボットなパートナーも加わって、ますます面白くなっていきそうな彼の活躍を、正直もっと見たかったような気がします。
 いまさらながらに『ABYSS』シリーズの続編希望! っておい。

攻略テキストです。プレイできる環境がいまだにある方は、よろしければどうぞ。

88版。中身はすべて同じものです。
確認していませんが、他機種版でも応用可能だと思います。


abyss2.txt   abyss2.zip

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