remove
powerd by nog twitter

Back
ライ麦畑をさがして ★★★★☆☆☆☆☆☆
2001年 / アメリカ / 監督:マルコム・クラーク / 脚本:ショーン・カナン / 関連サイト
出演:DJクオールズ、レイチェル・ブランチャード、コリン・フォックス、ショーン・カナン、トム・ラック、マイケル・スマイリー

映画や小説などエンターテインメントが人生を大きく変える事がある。物語に感動したり、登場人物に心を奪われたり。
それは素晴らしい事だけれど、作品内で起っている事と自分の人生とは別物だという事を忘れてはいけない。
創作はあくまで創作。現実ではない。その境界線を失くしたら、この作品の主人公のようになってしまう。
作中にジョン・レノンを殺した人物の事が出た時には鳥肌が立つほど怖かった。

これは青春映画というよりもサスペンスって感じがする。恋愛部分には全くといっていいほど楽しめなかった。
ニール(DJクオールズ)の言動が怖くて怖くて…。TJ(レイチェル・ブランチャード)はなぜニールに惚れたのかねぇ。
ちなみに、この作品のネタとなっている『ライ麦畑でつかまえて』は未見。読んでいたら、また違う感想になったかもしれない。


ラストサマー2 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
1998年 / アメリカ / 監督:ダニー・キャノン / 脚本:トレイ・キャラウェイ / 関連サイト
出演:ジェニファー・ラブ・ヒューイット、ブランディー、フレディ・プリンゼJr.、メキー・ファイファー

あらま〜、やっちゃいましたね〜。ホラーの分野に入るのだろうけど、全然怖くありません。
逆にくだらなさすぎて笑っちゃいます。この監督は、ジェイソンみたいなのを作りたかったんだろうなぁ〜。
唯一の救いは、ジェニファー・ラブ・ヒューイットが可愛かった事くらいかな。それだけである。

最後までよくわからなかったのは、→
なぜフィッシャーマンは死なないのか?
それと、→
一緒にいったボーイフレンドかフィッシャーマンの息子って…ベタベタやん!
もう少し、ちゃんとしたストーリーで作ろうよ。なんとなく、3も上映されそうな予感が…。


2002/09/20 Makoz

ラストシーン ★★★★★★★★☆☆
2001年 / 日本 / 監督:中田秀夫 / 脚本:中村義洋、鈴木謙一 / 関連サイト
出演:西島秀俊、若村麻由美、麻生祐未、麻生久美子、ジョニ―吉長

監督・中田秀夫氏のこの作品に込めたメッセージ。「すべての映画を愛する人へ」。
この想いが作品の端々から感じられる。映画を作るという事に人生をかけている者もいれば、
ただの商売としか考えていない者もいる。人の心に響く作品というのは、前者にしか作れない。
クリエイターを志す私としては、痛いほどこの作品のメッセージが心に突き刺さる。

映画の舞台裏を舞台にしたのは秀逸だね。普通の人には見る事の無い世界だから、
映画好きの人の興味を惹き付ける。適当に仕事をするお偉いさんと、一生懸命に働く下っ端とのギャップが良いね。
35年という年月の深みが三原の哀愁を引き立てているのもGood!!
麻生久美子も良い演技をしているね。この子には今後も注目していきたい。


2003/08/07 Makoz

ラブ・アクチュアリー ★★★★★★★★★★
2003年 / アメリカ=イギリス / 監督:リチャード・カーティス / 脚本:リチャード・カーティス / 関連サイト
出演:ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、アラン・リックマン、コリン・ファース、エマ・トンプソン、ローラ・リニー、キーラ・ナイトレイ

この世には愛が満ち溢れている――このメッセージが120%詰まった秀作。

笑いあり、涙あり、切なくて、幸せで…。まさに恋愛そのもの。幸せな恋愛もあれば、つらい恋愛だってある。
様々な形の恋愛模様に一喜一憂する人たち。これぞ恋愛の醍醐味。
人を好きになることは幸せな事だと改めて教えてもらったような気がする。

愛といっても恋愛だけじゃない。親子愛、友情なんかも愛の一種。人と人が接するから愛は生まれる。
劇中の9つのラブストーリーを彩る登場人物すべてをザッピングさせている所が最高だ。
この人間関係がさらに物語を面白くしている。人間同士が繋がっているからこそ愛は生まれているんだなぁ。

演出、音楽も素晴らしい。「恋している時はこんな感じだなぁ」と共感できる点も多いし、にくい恋愛演出もある。
どの場面でも観客を楽しませる事を忘れていないので、じーんと泣きそうになったと思ったら、
くすっと笑えたりもする。『愛こそはすべて』や『恋人たちのクリスマス』などの楽曲も場面に合っていて最高。

9つものラブストーリーがあるので時間内にまとめられるか? と思っていたけれど、
見事に抑えているのはさすが(幸せになれない人もいるが、それもまた恋愛だろう)。
最初から最後まで温かい気持ちで観る事が出来た。

恋人のいる人も片思いの人も好きな人がいない人も、すべての人たちにお薦めしたいラブストーリーである。


2004/02/09 Makoz

リトル・ヴォイス ★★★★★☆☆☆☆☆
1998年 / イギリス / 監督:マーク・ハーマン / 脚本:マーク・ハーマン / 関連サイト
出演:ジェーン・ホロックス、ユアン・マクレガー、ブレンダ・ブレッシン、マイケル・ケイン

ジェーン・ホロックスのライブシーンは満点。
内気な女性が舞台の上では一変するというギャップも感動につながるし、歌唱力も抜群。
このシーンだけだったら最高なんだけど、全体的に見るといまいち。物語が完結しないまま終わっていく。
テーマは「はじめの一歩を踏み出そう」みたいなのだと思うんだけど、伝えきれないまま終わっていく。
LVが母親に反攻しただけで終わるのではなく、そこから親子の絆なんてのが見えたら感動出来たのに…。

内気で無口な女性だが、歌を歌わせたらピカイチ。この設定は最高。だが、周りのキャラクターは最悪。
特に母親。設定上は上手くいっているのかもしれないが、あまりに個性が強すぎるのでLVの印象を薄くしている。
とにかく下品で性格が極悪で、見ているだけで嫌悪感で一杯になる。こいつがいなかったら、もっと好きな作品になっていたね。


2003/06/27 Makoz

竜馬の妻とその夫と愛人 ★★★★★★☆☆☆☆
2002年 / 日本 / 監督:市川準 / 脚本:三谷幸喜 / 関連サイト
出演:木梨憲武、中井貴一、鈴木京香、江口洋介、橋爪功、トータス松本、小林聡美

三谷幸喜作品らしく、軽い感じで楽しむ事が出来る。だけど、他と比べると面白味に欠けるかな。
なんか破天荒っぷりが足りないというか、小ネタが効いてないというか…。
明治維新好きの私としては物足りない。坂本竜馬の死の秘密が○○だなんてガッカリだね。
軽く怒りを覚えました。ギミックなど細かい仕掛けは絶妙。

おりょうがこう言う。「だって、あんた竜馬じゃないもの」。
竜馬という部分を恋人の元彼(彼女)の名前にあてて考えてみる。
そうすると、おりょうの気持ちもわかるし、松兵衛の気持ちもわかる。
そんな風に考えると、最後のおりょうと松兵衛のやり取りは心に響いてくる。
思い出ていうのは大きいからなぁ。小さくなるけど消えはしないし…。うーん、切ない。


2003/08/07 Makoz

リング ★★★★★☆☆☆☆☆
1998年 / 日本 / 監督:中田秀夫 / 脚本:高橋洋 / 関連サイト
出演:松嶋菜々子、真田広之、中谷美紀、竹内結子、佐藤仁美、雅子

日本中に貞子という名前を定着させただけあって、日本ホラー映画の中でもクオリティーは高い。
なんといっても貞子。テレビから出てくる髪の長い女。恐いねぇ〜、夜中に一人ビデオを観ているとトイレに行けなくなる。
物語の流れ、謎を少しずつ明かしていく演出などをとっても及第点。日本独特の怖さとデジタルが見事に融合している。

原作と大きく変えて主人公を女性に変えたのが良く働いた。
女性にした事によって、子供とのつながりも強化して全体的にまとまった。
だが、マイナス面もある。竜二との関係が友情ではなく愛情に変わったのが気に入らない。
原作の男同士の友情が好きだっただけに残念。もう一つ、貞子の存在を女性としての視点でもっと描いて欲しかったね。


2003/06/21 Makoz

レッド・ドラゴン ★★★★★★★★☆☆
2002年 / アメリカ / 監督:ブレット・ラトナー / 脚本:テッド・タリー / 関連サイト
出演:アンソニー・ホプキンス、エドワード・ノートン、レイフ・ファイアンズ、ハーベイ・カイテル

これぞ映画だ。2時間観客を中弛みせずに、終止緊張感を保たせる魅力がある。さすがの一言。
スリルの緩急の付け方が本当に上手い。思わず目を背けたくなるシーンもあれば、心が温まるシーンもある。
キャラクターの魅力も抜群だし、もはや言う事は無い。ストーリーも◎。

レクター博士の出番が少なかったけど、あの強烈な存在感は健在。
それよりもエドワード・ノートンのFBI捜査官役が最高に良かった。
レクター博士に匹敵する想像力を持つ彼の魅力もバッチリ。
ジュリアン・ムーアよりも、こっちの二人の関係の方が面白いなぁ。
続編にさらなる期待をしよう。


2003/03/10 Makoz

ロード・オブ・ザ・リング ★★★★★★☆☆☆☆
2001年 / アメリカ / 監督:ピーター・ジャクソン / 脚本:ピーター・ジャクソン、フラン・ウォルシュ / 関連サイト
出演:イライジャ・ウッド、ビリー・ボイド、ドミニク・モナハン、ショーン・アスティン、イアン・マッケラン

世界観、設定などは往年のファンタジー。
RPGをやり続けた者にとっては、確実にその世界に惹き込まれる事が出来るだろう。
映像もファンタジーをうまく表現出来ているし良作だろう。ただ、178分の上映時間はやはり長すぎる。
大スケールを表現するのは大変なんだろうけどね。

原作を読んでいないせいか、時々わからなくなる部分が多々あった。
また、急展開で場面が変わっていく事にも気になった。3部作に収める為には大変なのかなぁ〜。
全体の出来としては申し分ないのだが…。それにしても、主人公がホビットとは恐れ入った。
小さい彼らが頑張るのは面白いね。ヘボい主人公だが、今後に成長して行くのかな。続編に期待。


2002/09/29 Makoz

Back