作:◆VXLJVmSKgk
「足らぬ」
ギギナが直面した問題は食料だった。
コミクロンとヘイズを逃した後にゲーム開始から初めて食事をしたのだが、前衛咒式士であるギギナは常人の数倍も食う。
コミクロンの落としたデイバッグの食料を合わせてもまだ食い足りなかった。
「このままでは餓死してしまう……」
そして、食料を得るには。
「……他の参加者から食料を奪うしかあるまいな」
地面から腰を上げたギギナは何か考えた後、北西を向いた。
「この方向に行ってみるか」
単に勘だったのだが、まさにそのむこうには大勢の参加者が、そして強者がいたのだった。
そして美しき獣は森を駆ける……。
【残り88人】
【F-5/森/一日目07:00】
【ギギナ】
[状態]:食い足りない
[装備]:魂砕き
[道具]:支給品(食料はすべて消費。水は一本消費したが、コミクロンから拝借した二本を合わせて三本)
[思考]:食料と強者を求め、F-5からF-4北部へ移動
※エドゲイン君1号は放置されています。