作:◆gGIUsWxZq
「ふむ…森を抜けた先は海岸なのか」
ブギーポップと別れ、仲間を捜索すべく行動を開始した佐山・御言はいつしか森を抜け海岸に出ていた。
潮の香りが心地よい。佐山は砂浜に腰を下ろしこれから成すべきことを模索した。
(新庄君達を探すのは当然として……)
ざっ。
ざっ。
ざっ。
何者かがこちらのにやってくる足音。
(また誰かが私を訪ねるつもりなのかね)
一応、用心のためEマグを構える。
海岸に浮かび上がる影。よく見ると女のようであった。
服に血糊が付いているようだが、特にケガをしている様子でもない。
(と、なると)
ゲームに乗った不届き者なのか?
佐山は女にEマグを向け言った。
「そこで立ち止まってもらいたい、私は佐山・御言。君に危害を加えるつもりはない」
できれば人殺しはしたくない、が……相手がその気ならやむを得まい。
「銃相手にヘンなことはしないよ。私はもとの世界に帰りたいだけなんだよ」
月明かりに浮かぶ女――。
「君の魂のカタチ、とっても興味深いよ――ね、佐山君」
無邪気な笑顔を貼り付けた魔女――十叶詠子だった。
【座標H−6/海岸/時間(一日目・2:35)】
【佐山・御言】
[状態]:健康
[装備]:Eマグ
[道具]:デイパック(支給品一式)
[思考]:1.仲間の捜索。2.詠子を撃つつもりは無い。
【十叶詠子】
[状態]:健康
[装備]:メス
[道具]:支給品一式、閃光手榴弾1個(ティファナから拝借)
[思考]:1.元の世界に戻るための行動を優先。2.佐山に興味あり
【残り98人】