作:◆SonaWF4JWA
「フンッ!」
勇者は武器を振り下ろす、何も無い虚空に向かって。
問いT:俺より優れた者があの中にいるか?
答え :NO、俺より優れた奴がいる筈が無い、他の要素が絡むなら兎も角武勇において
俺を越えられる者など歴史上に一度たりとも存在していない。
「ヌォォォォォォォォッ!」
勇者は武器を横に凪ぐ、まるで演武の様に。
問いU:俺のアイテムは当たりか?
答え :NO、こんなピラピラした短い武器が当たりである訳が無い、予備武器としてなら使えるだろうが。
突き、払い、薙ぎ、打ち下ろし、勇者は様々な形で虚空に向かって刃を振るう、
己の武器に慣れる為に。
問いV:問いT、Uを踏まえた上で俺はこのゲームに乗るべきか?
やがて二万年前の勇者はピタリと静止する、《語らぬもの》がカイルロッドに送った剣を片手に、
口元に野太い笑みを張り付かせて。
YES
【Aの8/海岸/02:00】
【オフレッサー】
[状態]:平常
[装備]:水晶の剣
[道具]:デイバッグ(支給品一式)
[思考]:皆殺し