M-REP

M-REP

M_Rep

 指定したパターンファイルに従って、テキストファイルを一括置換するツール
  凸 ダウンロード→M_Rep.lzh

はじめに

 エディタやワープロでも置換は出来ますが、「ある言葉はこの言葉に、ある言葉はこの言葉に、また別の言葉はこの言葉に変換したい」と言う時に、一回一回条件を指定して置換を行うのは大変面倒です。そう言う時に、ファイルに記述した複数の置換条件に基づいて一気に置換できたら便利だな、ということでこのソフトは生まれました。同様のソフトはたくさんありますが、UnicodeやGBを扱えるものがなかったので、以前に公開していたものを作り直しました。

インストールとアンインストール

1.インストール

 ダウンロードしたファイルを解凍してください。lzhで圧縮してあるので、一般的な解凍ソフトで解凍できます。解凍後、出来上がったフォルダの中の「M_Rep.exe」をダブルクリックすれば、ソフトが起動します。解凍するといくつかファイルが出来ますが、設定ファイルなどですので、同じフォルダ内にしまっておいてください。

 凸 注意事項
 ・フォルダ名やパスに日本語が含まれているとM_Repを起動できません。
  例:C:\中国語\soft\M_Rep.exe
  この場合、M_Repは起動しません。適宜フォルダを移動するなどしてください。
 
 ・管理者権限でログインしていないとインストールできない。
  Windows2000/XPの場合は、管理者としてログインしていないと正しくインストールできません。

2.アンインストール

インストールの際に出来たファイルを削除してください。それで終わりです。

操作の説明

・スクリーンショット
 ツールバーのボタンは以下の通り
 「開く」…置換対象のファイルを開く※
 「保存」…現在開いているファイルを保存する※
 「元に戻す」
 「やり直し」
 「一括置換」…置換処理を実行します
 「辞書変更」…置換条件を記したファイルを選択します。※
 「文字コード変更」…ファイル操作用の文字コードを変更します。
 「終了」
※ファイル操作の際の文字コードは「現在の文字コード」が適用されます。

 まず、初回起動時にはフォントを設定してください。「設定」メニューの「フォント設定」から設定できます。フォントの大きさは12ポイント固定です。中国語など日本語以外の言語を扱う場合は、この設定をしておかないとファイル内容の表示にもたつきますので、初回起動時には必ず設定するようにしてください。中国語なら「Simsun」か「Mingliu」がおすすめです。

 フォントの設定が終わったら、早速使ってみましょう。インストールしたフォルダ内に、test.txtがあるはずですので、このテキストファイルを置換対象に一括置換処理を行ってみます。
 まず、「ファイル」メニューの開くを実行します。ファイル選択ダイアログが表示されますのでtest.txtを選択して開きます。すると、画面のテキストを表示する欄に、test.txtの内容が表示されます。これで置換対象テキストの準備が整いました。


※ test.txtは中国語テキストなので、ここではフォントにSimsunを選んでいます。

 初回起動時は、一括置換用の辞書ファイルに付属の「rep.dic」が選択されていると思います。画面下部に表示されているはずですので確認してください。選択されていたら、「置換」メニューから「一括置換」を選択(ツールバーの「R」ボタンやショートカットキーのCtrl+Rでも構いません)すると、条件確認ダイアログが出ますので、問題がなければ「置換ボタン」を押します。以下のように中国語テキストにところどころ日本語が混じっていれば実験成功です。

 → 
※ カタカナや【 】で囲まれているところが置換されたところ。

 以上、基本的な使い方でした。
 ここでは付属の置換条件ファイルを使いましたが、自分で作ったファイルをいくつか用意しておいて、用途に応じて使い分けることも出来ます。その場合は「置換」メニューから「置換辞書選択」を実行して、その置換条件ファイルを選択してください。選択したファイルは画面下部で確認できます。置換条件ファイルの作成方法は次章を参照してください。
 なお、置換対象のテキストファイルを開く時は、適切な文字コードを選択しないと文字化けします。初回起動時は設定文字コードがUnicodeになっているので、例えば簡体字中国語のファイルを開く場合は、GB2312を選択し、日本語のファイルならシフトJISを選択してください。文字コードの変更は「設定」メニューか、ツールバーのボタンから行えます。

 
※ 画面下部に表示される文字コードは内部表現です。cp932=シフトJIS、cp936=GB2312、cp950=BIG5となります。UnicodeとUTF-8はそのまま表示されます。

置換条件ファイルの作成方法

 付属のrep.dicをM_Repで開くとわかりますが、置換条件ファイルの内容はいたってシンプルです。置換前の文字列と置換後の文字列をタブで区切って、一行にまとめたものがひとつの条件になります。置換条件ファイルにサイズの制限などはありませんので、何行でも条件を記述してもらって構いませんが、当然処理にかかる時間は辞書と置換対象のサイズに比例するので、用途ごとにファイルを作り、使い分ける方が良いでしょう。

 それでは、実際に条件を作成してみましょう。M_Repのテキスト表示部分に、置換前と置換後の条件をタブで区切ったものを記述していきます。

 あとはこれを保存するだけですが、M_Rep用の置換条件ファイルは文字コードにUnicodeを選択しなければいけない点に注意してください。画面下部に表示されている文字コードがUnicode以外になっている場合は、保存する前に「設定」メニューから文字コードを変更しておいてください。Unicodeが選択されていれば問題ありません。「ファイル」メニューから「保存」します。この時、拡張子は「.dic」にして下さい。

 中国語のように漢字のみのテキストを処理対象にしている場合は、どこを置換したのかわからなくなりますので、上の例のように置換後の文字列を【 】のような括弧で囲んでおいた方が、置換結果がわかりやすい時があります。
 また、M_Repは置換条件ファイルを頭から読み込み、順に置換していきますので、文字数の多い置換条件が上に来るように記述しておかないと期待する置換結果にならないことがあります。

正規表現について

 置換確認ダイアログで「正規表現を使う」を指定すると、置換条件ファイルに正規表現を使った置換条件を記述し、それに基づいて置換を行うことが出来ます。ただ、ソフトの仕様上、「$」を含む文字列は上手く置換できません。ご了承下さい。

既知の不具合
 ■ 何かの拍子にツールバーのボタンが消える
  … ボタンがあるはずの場所をマウスのカーソルでなぞると復活しますが、原因は現在調査中です。
 
 その他お気づきの点があれば、以下までご連絡下さい。
 mailto:zxf07342@nifty.ne.jp タケウチ

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