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勇気の神様

この曲はもはや説明不要だろう。「ときめきメモリアル2」のオープニングテーマだ。ポップな雰囲気の中、恋する女の子の心理を描いたこの曲は、シングルとしてリリースされている。「ときめき2」をプレイしたことのある方なら必ず知っていることだろう。

さて、そんな有名なこの曲も、バンドでプレイするのは意外と大変。というのも、テンポがなんと190。ボーカルが比較的長い音で歌うため、聞いている限りはそんなに速く聞こえないが、メトロノームで計るとこのテンポになるのだ。テンポ190の8ビートといえば、ラルク・アン・シエルの「Blurry Eyes」「風にきえないで」と同じ。いずれもギター少年なら1度はコピーしたことのある曲だと思うが、テンポの速さに相当苦しんだはず。この曲は、聞いている分には楽しいポップスかもしれないが、プレイするのならハードロックをやる意気込みでトライしないと、確実に挫折する。気合いを入れていこう。

◇Playing analysis for guitar

イントロのリードプレイは、鋭いギターの音質を聞いている限り、シングルコイルPU搭載のギターで弾いていると思われる。ここはクランチかオーバードライブで弾くのがよい。ギターだけでリードプレイを行った直後はベース、ドラムスとのユニゾンになるが、これはきっちりと合わせよう。また、冒頭と歌が入る直前(CD Time: 0:13)にピアノのグリッサンド(グリス)があるが、これはピックスクラッチで代用。5弦でスクラッチをすればちょうどいい音になるだろう。ただし、SADSの「LIER」のようなヘビーなスクラッチをすると、曲の雰囲気が壊れてしまうので要注意。

Aメロ(CD Time: 0:14〜)では、歌が入っている間はブラッシングに徹し、歌が切れたところで音を出すようにする。軽快なカッティングを心がけよう。Bメロではコードを白玉で弾き、歌メロが切れたらキーボードのオブリを入れる。サビではオーソドックスなコードプレイをすればOK。要するに、ポップ色の強いロックの王道を行くようなバッキングプレイをすればいいわけだ。

ギターソロ(CD Time: 2:40〜)は、8分のディレイをかけてプレイしている。ディレイについては「もっと!モット!ときめき'99」の項で詳しく解説しているので、そちらを参照してほしい。結構速いフレーズもあるが、ここがギターにとって一番おいしいところなのでしっかり練習しよう。また、ここは割とオーソドックスなフレーズを弾いているが、だからこそアレンジもしやすいし、またしがいもある。もし自信があればある程度原曲を離れたソロフレーズを自分で組み立ててみてもいいだろう。コピーの醍醐味は「他人の曲を演奏する中で、いかに自分の色を出していくか」にあるのだから。

◇Playing analysis for bass

曲のスピード感を担う、非常に重要なパートだが、ルート刻みを基本としたシンプルなベースラインだけに、初心者でもコピーしやすいだろう。「もっと!モット!ときめき'99」よりはとっかかりやすいはずだ。

ただし、この曲はすべてダウンピッキングで弾いてほしい。ダウンピッキングのみによって出されるスピード感がこの曲にはあっているからだ。大変だとは思うが、「ダウンピッキングの神様」元BOOWYの松井常松になるつもりで頑張ろう。ダウンピッキングのみによるプレイがいかにかっこいいかは、BOOWYの「IMAGE DOWN」「ONLY YOU」「No New York」などが参考になるだろう。

プレイ上の注意としては、随所に登場するシンコペーションでリズムを乱さないようにすること。特にAメロはバッキングが薄いため、ベースが非常に目立つ。ここでリズムが乱れると曲が曲として成立し得なくなる。サビでの、ウラで4分音符を弾くところ(CD Time: 0:58〜)などは空ピックを使って常に8ビートを心がけよう。

また、サビ前のユニゾン(CD Time: 0:55〜)は、今までのタイトなプレイをいったん忘れ、音と音のつなぎ目でスライドを使い、粘りのあるプレイをしよう。

◇Other topics

ドラムスはテンポが速い上に、かなり手数の多いフィルインもあり、マスターにはある程度時間がかかりそうだ。また、コーラスもこの曲は重要。Bメロの「♪ハート(ハート) ドキドキ(ドキドキ)」(CD Time: 0:45〜)などの合いの手的コーラスは絶対に再現したところだ。BOOWYのライヴビデオ「Case of BOOWY」1巻に収録されている「Like a Child」で、氷室京介と布袋寅泰が、ヴォーカルとコーラスの絶妙の掛け合いをみせているが、こういう息の合わせ方ができれば理想的である。

文責【生きていたエアリス】