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スターソルジャー 無血開城プレイ

自慢の連射を武器に大量の敵を倒す爽快感が売り物の名シューティング「スターソルジャー」。今回は、そんなゲームであえて「無血開城プレイ」を試みた。「無血開城」とは、「ボス以外の敵は1匹も倒さない」というプレイスタイルのことである。当然、地上キャラの破壊も不可能であるから、パワーカプセルを取ることもできない。なお、魔界村シリーズとは異なり、このゲームにはワープが存在するため、「無血開城プレイ」はイコール「ロースコアプレイ」とはならない。

というわけで、ゲームスタート。序盤のメルス、プリズンは特に問題なくかわせるだろう。次のソレルだが、一見何匹かを倒さないといけないように見えるが、実際のところはシーザー1〜2機分くらいの安全地帯がある。そこに向かって突っ込んでいき、素早くソレルより上に出ればいい。

この次はメルス、ジェラ、カルゴ、ジェラと続く。ジェラはある程度シーザーを追尾するような動きをするためかわしづらいが、逆にそれを利用してやれば非常に簡単にやり過ごせる。まずは画面右端で待機し、ジェラが1匹現れたら画面右上に移動。8匹のジェラを画面上に横一列に並べる(写真左)。その後、画面下に逃げる。このころには序盤に出たジェラはもう消えている。あとは素早く画面左に逃げ、残りのジェラから逃げ切る(写真右)というわけだ。

   

カディスはこちらからぶつかりに行かない限り問題なくかわせるので論外。次のステリアは、無血開城における難敵の一つだ。非常に遅いスピードでじりじりシーザーを追いつめていくこの不気味な敵をうまくかわせるかどうかがカギとなる。コツは、ジェラ同様、ある程度一カ所に引きつけておいてから逃げればいいのだが、ステリアは少しずつ、しかし大量に発生する。画面上に逃げるタイミングが早すぎると後から現れたステリアにぶつかってしまう。ギリギリまでひきつけてから逃げることで、この危険を少しでも和らげておきたい。

ビームを撃つことが許されていないシーザーにとって、唯一パワーアップできる機会が裏パワー。5方向になることにはほとんど意味がないのだが、「スピードアップ」「5発まで敵の弾に耐えられるバリア」は重要である。

ステリアの次のリーデを無難にかわしたら、次は「ラザロの前菜」ことペンドだ。これもステリアと並んでやっかいな存在である。スピードがあるのがつらいが、シーザーへの追尾はステリアほどしつこくはない。画面上に存在するすべてのペンドに目を向けていれば、何とかかわせるはずだ。

ラザロをかわし、スターブレインを倒したら2面へ。この時点で、スターブレイン破壊による5000点が加点されている。もちろん、「スターブレイン以外の敵を一切倒していないからこの得点になる」のだが。なお、2面の裏パワーはここだ。

このあたりに登場する「ステリア→ステリア」。シーザーがスピードアップしているため、比較的容易にかわせるだろうが、油断は禁物。「無血開城プレイでの死亡事故は、3割がステリア接触によるものである」と言っても過言ではないのだから。

2面のスターブレインをサクッと倒して3面へ。3面、4面はトラップゾーンが非常に広いため、有効に活用していきたい。

さて、ルイドである。キャラクターテーブルを遅らせるために「ルイド誘導」をしたいところであるが、4匹全部を生かしたまま誘導するのは非常に困難である。しかし、以下の写真のように、「4匹のルイドを同時に誘導するつもりで動く」ことで成功率は格段に上がる。逆に、1匹を標的(ターゲット)にしてしまうと、残りのルイドにぶつかってしまうこともあるので気をつけること。今回は無事に3面ラストまでルイドを誘導することができた。

  

4面も、同様にルイドを誘導する。今回は、上のルイドが右方向に、下のルイドが左方向に移動するという、おもしろい状態を作ることができた。ただ、おもしろいのは見た目だけで、ルイドが四方八方から弾を撃ちまくるため、プレイヤーは相当な集中力を必要とする。

4面のボスはビッグスターブレイン。砲台1つにつき5000点、従って2万5000点がここで加点される。

5面も同様にルイド誘導。今回は2体のルイドが同方向に動いているため、弾をかわすのも楽である。

6面はプリズン、カディス、メーバ、テミスなどが中心のキャラクターテーブルを戦うため、大して苦労もせずに進めるのだが、やっかいなのは「ファミコン史上最速のキャラ」スラントだ。これを1匹も倒さないで乗り切るのは至難の業である。

まずは画面左で待機するのは普段と一緒。スラントは、「シーザーのいる方向に向かって降ってくる」という特性があるため、まずシーザーに当たりそうなスラントを右によけ、次のスラントが来るまでそこで待機。次のスラントが来たら再び画面左に逃げる。これを繰り返せばいい。文章にすれば簡単そうだが、とにかくスラントのスピードが速いため、実行するのはかなり難しい。「Practice makes perfect」という言葉は、こういう時のためにあるのだろうと痛感させられる一瞬である。

  

6面のスターブレインを速攻で破壊。この時点でスコアは5万点だ。

7面開始直後、先ほどのスラントの残りが襲いかかってくる。油断しているとつい当たってしまうので気をつけよう。

7、8面も非常にトラップゾーンが広いため、敵の攻撃をかわすのは苦労しない。トラップゾーンを出るときに気をつけていれば問題なく突破できるであろう。

8面では、「攻略本より詳しいスターソルジャー攻略 キャラクターテーブル編」でいうところの「最短のキャラクターテーブル」にさしかかっている。ここのルイドを例によって誘導し、8面は問題なくクリア。なお、8面のボスはビッグスターブレインだ。

  

で、9面。このあたりのキャラクターテーブルはステリアが中心となっているため、常に緊張感を保っておく。難関「リアード+ステリア」の前はルイドなのだが、ここのルイドはわざと誘導しないようにする。というのも、ルイドを誘導すると、次の面でいきなり「リアード+ステリア」を相手にしなくてはならなくなり、トラップゾーンが一切使えなくなるためだ。

で、その「リアード+ステリア」。まずはリアードをトラップゾーンでやり過ごす(写真左)。ステリアが2〜3匹出てきたらトラップゾーンを脱出。リアードに当たらないように、画面上部に避難してステリアをさばく。このころにはリアードが消えているから、いったん画面下におりてステリアを分散させる。そうすることによってできたスペースを利用して再び画面上部に逃げればよい(写真右)。ステリアの吐く弾に何発か当たるのは仕方がない。今回はトラップゾーンが狭かったため苦しい戦いを強いられたが、運が良ければトラップゾーンにもぐったままこいつらをやり過ごすこともできる。ここは無血開城プレイの一つの関門と言えよう。

  

この後は、単発のステリアを挟んでスラントが来るのだが、これはトラップゾーンを使うことであっさりクリア。

10面はパトラからのスタート。こいつらがシーザーを追尾してくるのは1秒程度なので、スピードアップしているシーザーなら大して苦労もせずにかわせるはず。むしろじりじりと迫ってくるステリアの方が遙かにやっかいなのだ。

その応用編「メルス+パトラ」。まずは素早くメルスより上へと避難する。あとは普通にパトラをかわせばよい。メルスが画面内にいる間は逃げられるスペースが少なくなるため、パトラ単体よりは幾分難易度が上がる。

スラントは例によってトラップゾーンでかわす。今回のプレイでは、スラントの時に広いトラップゾーンを利用できる機会が多かったため、非常にラッキーだった。逆に言えば、スラントのときにトラップゾーンがないと、さすがの凄腕プレイヤーたち(私のことではない)でも苦しい戦いとなる、ということなのだが。

11面はステージ序盤に裏パワーがある。「リアード+ステリア」で傷ついたバリアを、ここで一気に回復しておこう。

このステージではルイドが出たため、誘導することによって問題なくクリア。12面も同様にルイド誘導を利用して通過する。

  

さて、13面である。ここから敵の弾が誘導弾となるため、少々リスクを伴うが、バリアをはずしておいた方が安全に進める。バリアを外すと、トラップゾーンで自機の場所が分かりにくくなるというデメリットがあるが、慣れればどこにシーザーがいるかくらいは分かるようになる。万一場所を見失った場合は、敵とその弾がないことを確認してからいったん画面端に出ればよいだろう。左は13面のスラント、右は14面のソレル。どちらも外で敢然と戦いを挑むには少々苦しいものがある。

  

14面の後半、ジェラである。写真では何てことはなさそうに見えるが、実はこのジェラ、高速化している。高速化している分だけ画面内にいる時間が短くなるため、ジェラのような動きをする敵の場合は高速化してくれた方がむしろ扱いやすいのだが。

次、15面で高速化したのは何とソレル。ただでさえやっかいなのに、高速化された日には手のつけられたものではない。しかし、高速化することによってソレルの動きが大きくなっている上に、1画面につきソレルは3〜4体しか出なくなる。そのため、安全地帯は実はかえって広くなっているのだ。大量の弾に気をつけながら、その安全地帯をうまくぬって画面上部に逃げるようにしよう。ただし画面上部に行くのが早すぎると残りのソレルにぶつかってしまうこともあるので、タイミングは非常に難しい。

  

15面はここに裏パワーがある。この後、超凶悪な複合攻撃を相手にすることになるので、リスクを承知であえてバリアをつける。それにしても、裏パワーを取った瞬間から誘導弾を撃ってくるリュークの、何と卑怯なことか。

その「超凶悪な複合攻撃」とは、「ルイド+ルダン+リューク」。普通ならルイドを速攻でソープラー化することによって無難に乗り切れるところなのだが…。まずはトラップゾーンにかくれながらルイドを画面下にひきつける(写真左)。そして、トラップゾーンの左側から脱出。次のトラップゾーンが見えてくるまで、ルダンに当たらないように注意しながらルイドをいなす。リュークが登場するころにはトラップゾーンが見えてくるので、そこに速攻で隠れ、あとはやり過ごすだけ(写真右)、というわけだ。とにかくルダンに当たらないようにしながらルイドをかわすのが難しい。この複合攻撃に関しては、トラップゾーンを利用しないで乗り切るのはほぼ不可能であると思われる(「リアード+ステリア」はトラップゾーンなしでも乗り切った前例あり)。

  

16面にはルイドが登場したので、これを誘導する。これでビッグスターブレインのところまで簡単にたどりつけるわけだ。なお、バリアが外れているのは意図的に行ったわけではない。「ルイド+ルダン+リューク」でかなりの弾を食らい、それに加えて、誘導弾を発射するスターブレインに予想以上に手こずってしまったためだ。

あとはビッグスターブレインを倒すだけ。最後の敵と言っても、バリアを外していれば大して苦労せずに倒せる。

こうして、「スターソルジャー 無血開城プレイ」は幕を閉じた。敵をたくさん倒し、ハイスコアを競うことが最大の楽しみであるこのゲームにおいて、あえてこういうアプローチをしてみるのも悪くないものだ。連射では私は高橋名人の足下にも及ばないが、無血開城プレイなら高橋名人とも互角に戦えるかもしれない。「シューティングに必ずしも連射力は必要ない」。私の持論だが、今回のプレイはそれを如実に表した結果となったのである。【生きていたエアリス】