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  魔界村 無血開城・ロースコアプレイ第二幕 「アルゴス来訪者」

 

 バオーッ、バルバルバル。おぉ、また会ったな少年。俺だ、アルゴスの戦士だ。何度も言うが、俺を男塾三号生独眼鉄先輩なんて呼ぶなよ。俺は仁王流號賽拳(ニオウリュウゴウサイケン)なんていう技は使わんし、対戦相手にヨーヨーの上に乗っかられて、顔面にケリを喰らったことなどない。ましてや「男とはなんぞ!?」なんていう問いかけをしたりはしない。ちなみに、男とは腕力と胸力が強い奴のことだ。俺? 俺は腕力も胸力も上がりまくっているぜ。 ……しかし胸力ってえのは何なのか、未だにわかんねえな…。

 …ところで、また妙なことがあってな、話しておきたいと思っていたところだったのさ。聞いちゃあくれねえか?

 この前、ヒマ潰しついでにアルゴールの平和を乱す大悪人、ライガーの野郎をブチ倒しに天空城へと向かっていたんだが、前の晩の深酒がたたっちまってな…。ゲロがこみあげてきた瞬間を襲われ、また戦死しちまったのさ。いつものように、巨大ジジイ(インドラ)の光で蘇生されるのを白目ムキながら待っていたんだが、その前にプテラノドンだかなんだかよくわからねえ奴に、ひっつかまれて連れ去られてしまった…。

 …気が付くと、以前に流れ着いたラクーンシティとかいうところじゃねえか。この辺は前来たところよりは都会だが、ハガーとかいう世紀末オヤジが市長のマッドシティが関の山だな。…ステージを1つこなしたくらいじゃ、この世界は俺を解放してくれそうにもない。…仕方がないな。再びクサいヨロイに身を包み、俺は妖怪どもの群れに突っ込んでいった…。

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 街は俺、アルゴスの戦士という最強の闘士を受け入れた。再び死闘が始まる。頭から子鬼が2匹跳びかかって来るが、ここで慌ててはいけない。しばらく引いて子鬼が突っ込んでくるのを待ち、1匹目と2匹目の間を跳び越える。引きつけておいてよけるのは基本だ。

 もたもたしていると邪魔が入る。幸いここは足場には困らない。子鬼にかまわず、さっさと登ってしまうことだ。子鬼はゾンビより的が小さく、避けるのはそれほど骨の折れることではない。まあ、出てくる妖怪を1体1体ツブしていくような闘いをする、そんな並の戦士は苦労するだろうがな、ゴーホホホ。

 中段あたりにパックンフラワーが控えているため、中ほどを抜けるのは危険だ。上へ上へと進み、敵を子鬼だけに絞る。

 青いエリアを難なく抜けると、小粋なアパートメントが見えてくる。ラクーンシティとか言いながら、今まで人っ子一人いなかったからな。連射ドリンクでも恵んでもらうか。などと安心して近づいてはダメだ。ここの住人は俺を歓迎してはくれないようだ。空いた窓から3体の子悪魔が飛び出してくるが、立ち止まったりせずに、下の2体の間をジャンプで抜ける。 m06.gif (7795 バイト)
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 物騒なマニアックマンションの住人を振り切ったあとには、高層ビルが俺の前に立ちはだかる。落ち着いていこう。溝の手前でハダカ鬼が向こうに行くのを待ち、視界から消えたら2階のハシゴまで駆け登る。カラスの邪魔も加わるので、しゃがむなり跳び越すなりでやり過ごす。ハシゴの途中でしばし待ち、すぐ上の鬼が右に行き始めたのを見計らってハシゴを登りきり、左のハシゴへ。

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  左のハシゴを登りきると、ハダカ鬼の突進にあうが、跳び越してひたすら逃げの1手だ。ここから右へ走るわけだが、走りつつジャンプを繰り返す。追ってくるハダカ鬼は照準が定まらず、弾が吐けない。腕の悪いガンマンだ。コンバット越前と名を変えたらどうだ?

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 ビル右端のハダカ鬼を左に誘い出し、自分はいったん上の階に登る。ハダカ鬼が70年代不良少年風にウンコ座りをカマしている隙に、やり過ごして下へのハシゴへと向かう。向かうのだが…。ハシゴの上になにやらイチゴのようなものが落ちていやがる。どうやらこれを取らないことには先に進めそうもない。世紀末救世主と謳われたこのアルゴスの戦士が、イチゴを投げて闘うなんてぇのは恥ずかしくて戦死の一つもしたくなるが、仕方がない。イチゴをたんまりと懐にしまいこみ、ハシゴを下る。

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 …ここまではうまく鬼の追跡を無傷でかわしてきたが、この先は空間が狭い上に、わらいぶくろ(おどるほうせき)まで横たわっている。あの技を使わねば切り抜けられそうにもないな…。

 背面跳びでハダカ鬼に接触し、再びこの技、瞬脱装甲弾! ヨロイが砕け散った時の無敵時間を利用し、素早く下りハシゴへと向かう。さっさとこんなイカレた建物からはオサラバだ。

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 これまでの煉獄煉獄また煉獄に比べれば、この先苦労することは何もない。カラスと子悪魔の邪魔が入る程度だ。移動床に乗った状態であっても、かわすのは造作もないことだ。足取りも軽く、ここの出口へと進む。

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 どうやらここをシメている奴は、この前見たガニ股鬼と同じ奴のようだ。しかし2体。だが慌てることはない。少しづつ視界をずらして、1体づつ相手にするようにもっていけば問題ない。こちらのジャンプに合わせるようにしてジャンプするので、ひたすらジャンプしつつイチゴを放り投げる。この前の赤い奴とチクワを織り交ぜての死闘と比べれば、こんなのは屁でもねえ。地面に落ち潰れたイチゴは汁を出して飛び散り、ガニ股鬼を赤く染めていく。じきに引導を渡してやるぜ!

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 ヘソのゴマを取りながら、余裕の試合運びでガニ股鬼のタッグを撃破。以前からの持ち越しスコアが3000点、ガニ股鬼2体分の4000点、そして降って来る鍵の1000点の、合計の8000点でマッドシティの出口をくぐる。この先辿り着く場所が、愛するアルゴールの地であって欲しいものだ…。

 …結局、再びこのアルゴールの地を踏むことができたわけだ。トゲ付きヨーヨーを振り回し、化物どもをシバキまわすのがこんなに爽快だと思ったことはないぜ。またあのラクーンシティとかなんとかいうイカレ都市に連れて行かれないように、しっかり俺の蘇生の方頼むぜインドラのジイさん! ……あぁ、まだ体からイチゴの甘ったるいニオイが消えねえ…。何とかなんねえか、コレ。

                                                 文責 アルゴスで戦死