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忍者じゃじゃ丸くん 隠された初期の名作 1985年。ファミコンファンならこの年号を聞くと真っ先に思い浮かべるのは「スーパーマリオブラザーズ」であろう。それも当然、このゲームは、ファミコンブームに火をつけた立役者的存在のソフトなのだから。しかし、その陰に隠れてひっそりと発売され、そして今でも一部マニアの心を捕らえて離さない名作がこの時にあったのをご存じだろうか。 それが「忍者じゃじゃ丸くん」だ。これは、1985年にジャレコが発売した、紫色のカセットが妙に印象的なゲームだ。ジャレコと言えば、後に「燃えろ!プロ野球」を発売して物議を醸し出したり、「アイドル雀士スーチーパイ」を発売して脱衣麻雀ファンをときめかしたりと、地味ながらもゲーム業界に貢献した(?)メーカーである。 さて。「忍者じゃじゃ丸くん」のゲームシステムは至ってシンプル。1ステージに8匹いる敵キャラを倒せばステージクリア。ステージの敵は「ボス格」1匹と、それを護衛する「ザコ敵」7匹によって構成される。同一の敵グループが出るステージを3回クリアすれば、次からは今まで「ボス格」だった敵が「ザコ」となり、「ボス格」として新たなる敵が登場する。今まで苦戦していた「ボス格」が、突然7匹も群れて現れるのを見ると、非常に恐怖を覚える。 じゃじゃ丸くんは、基本的に手裏剣で戦うわけだが、エリア内のレンガに隠されているアイテムを取ることで一定時間パワーアップできる。アイテムは以下の5種類。 さて。以下では敵を紹介しながら、このゲームを軽く攻略してみよう。 1〜3面 ここでは、1面のみ練習ステージとして、ボス格の敵がいない。ここの敵は「おゆき」。いわゆる「雪女」である。氷でできた短刀を投げて攻撃してくるが、特に強くない。2、3面ではボス格として武闘派カラスの「クロベエ」が登場する。 こいつは動きそのものはおゆきと大差ないのだが、ボス格扱いということで、じゃじゃ丸くんを追跡してくる。倒し方のコツは、クロベエより1つ下のフロアに待機し、クロベエがじゃじゃ丸くんめがけて下のフロアに下りてくるとき、その着地点を狙い打ちするのだ。なお、ザコより先にボス格の敵を倒すと、最後まで残っているザコキャラがボス格の敵と同じくじゃじゃ丸くんを追跡してくるようになる(写真)。これはボス格の敵と同じように倒せばいい。 また、アイテム「トロッコ」が出たら、さっさとボスのいる一番上のフロアに上り詰め、一気にひき殺してしまおう。 4〜6面 ここからクロベエはザコ扱いになり、新たに唐傘お化けの「カラカッサ」が登場。下駄を飛ばして攻撃してくるが、この下駄を撃つ頻度がかなり高い。また、ぴょんぴょん飛び跳ねながら動き回るため、非常に狙いが定めづらい。落ち着いて先ほど挙げた「ボス格の敵の倒し方」を実行しよう。 なお、余裕があれば、倒して画面下に消えていく敵にもう一度手裏剣を当ててみよう。これで1000点のボーナスがゲットできる。上のフロアで敵を倒した後、速攻で下のフロアに下りて待ちかまえるのがコツ。ここに登場するクロベエは大して弾を飛ばしてこないので狙い目だ。 7〜9面 ここからボス格となるのは骸骨お化けの「ヘドボン」(Head Bornから来ているのか?)。はっきり言って強くない。むしろザコ敵として登場し、意味もなくはね回ってプレイヤーをいらつかせるカラカッサの方が遙かにやっかいだ。なお、7ステージには隠しボーナスが存在する。以下の写真の位置で垂直ジャンプすれば何と25万7000点。ただしカウンターが回っている間はポーズをかけ、タイムのカウンターを止めておこう。これは金・銀の小判を取るときにも言えることだ。 また、このステージ以降では残りタイムが70を切った時点でなまず太夫が爆弾を投げてくる。合わせて敵の攻撃が激しくなってくるため、ステージクリアがそろそろやっかいになる。 そんなときに便利なのが「ガマパックン」。子丸くん4人か、異種類のアイテム3種を集めることで登場するこのカエル、敵をすべて金縛りにして、動けなくなった敵を食べてくれるのである。これが出ればどんなに厳しいステージでもクリア確実。チンタラやっているとどこからともなく炎が飛んできてカエルに乗ったじゃじゃ丸くんを襲ってくるが、これに触れても特に問題はない。安心して食事に励もう。 10〜12面 ボス格の敵は一つ目小僧の「ピン坊」。こいつは普通に手裏剣を当てても倒せない。倒すためには体当たりで気絶させてから手裏剣を撃たないといけないのだ。気絶させるためにはジャンプで踏みつけるのが一番確実だろうが、その時にピン坊が発射する目玉に当たることが多い。これを避けるためには、手裏剣で敵の攻撃を相殺しながらジャンプするとよい。また、アイテム「薬ビン」を使うと敵に体当たりをすることができない。このステージ以降はしばらく薬ビンを取らないように。 このステージ以降で役に立つアイテムといえばトロッコくらいのものだ。さすがのピン坊もトロッコの下敷きにしてしまえば死ぬしかなかろう。 13〜15面 ここからは最強の敵キャラ、塗り壁の「カクタン」がボス。こいつも気絶させてからでないと倒せない上に、カクタンの撃つ壁の射程距離が尋常ではないほど長い。画面外から突然壁が飛んできて、事情の分からないまま死ぬこともある。また、ここからはザコ扱いとなるピン坊の扱いにも気をつけよう。地道に踏みつけて、手裏剣を当て、確実に1匹ずつ倒せばよい。 また、ここでは丁寧に敵を倒していくため、トロッコやガマパックンに頼らなくても「手裏剣8発以内で敵を全滅」による10000点ボーナスが簡単に取れる。というか、意図せずして取ってしまうことの方が多いだろう。 また、このようなステージではトロッコ同様にガマパックンも絶大なる威力を発揮する。ありがたくカエルに乗らせていただこう。「壁なんて食えるのだろうか?」という素朴すぎる疑問を、決して抱かないように。ガッチャンだって金属を食するではないか。 16〜18面 ここからはカクタンがザコ扱いとなるが、ボスとなるのは一番初めのおゆき。おゆきは特に問題なく倒せるが、周りにうじゃうじゃいるカクタンとどう戦うかがカギとなる。突然画面外から壁が飛んできて殺されることも、ここでは決してまれではなくなる。後に発売された不朽の名作「ファンタジーゾーン」の「いぬ高速化」を彷彿とさせる理不尽さだが、気合いで何とか対処しよう。どこからともなく壁が飛んできたら、即座に手裏剣で相殺すればいい。ここは反射神経がモノをいうステージであるといえる。 19〜21面 ここはすべての敵が勢揃いする「オールスターステージ」。ボス扱いはなぜかクロベエだ。ここはそれほど難易度が高くないので、いろんな敵との戦いをゆっくり楽しめばいいだろう。 22面〜 ここからは再び「ボスクロベエ、ザコおゆき」になって一から繰り返す。当時のゲームによくあった「エンディングなし、無限ループ」状態だ。さくら姫はいつまでたってもなまず太夫に捕らわれたまま。しかし、一応、オールスターをクリアすることができれば、「このゲームをクリアした」ということになるだろう。あとはどれだけ先に進めるかだが…。これについては、近々私が挑戦し、その結果をここに報告しようと思う。乞うご期待。【生きていたエアリス】 |